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【プロ野球】佑ちゃん お祭り騒ぎ入寮 ファン300人、報道陣200人2011年1月12日 紙面から
ついに佑ちゃんがやってきた。日本ハムドラフト1位の斎藤佑樹投手=早大=が11日、千葉県鎌ケ谷市にある「勇翔寮」に入寮した。報道陣は約200人が集結。日程は一般には非公表だったが、寮の前では熱狂的ファン約300人が出迎えた。12日の新人合同自主トレ初日は、民放テレビ局で中継される予定。佑ちゃんフィーバーは過熱する一方だ。史上最大級の注目度の中、ハンカチ王子がプロ生活のスタートを切った。 前代未聞の入寮劇だった。午後2時40分。グレーのスーツに紺ストライプのネクタイを締めた佑ちゃんがタクシーを降りると、無数のフラッシュがまたたいた。勇翔寮の前にセッティングされたテレビカメラは30台。スチルカメラも約30台が集結し、報道陣の数は約200人に達した。 3年前に怪物・中田翔が入寮した際ですら、集まったのはカメラ5台に報道陣50人に過ぎなかった。この日は日本テレビ系の情報番組「ミヤネ屋」が入寮の一部始終を全国各地へ向けて生中継するなど、何もかもが超異例。“持っている男”の注目度は一スポーツ選手の枠を完全に超えていた。 もちろんヒートアップしていたのは報道陣だけではない。午前8時にはすでに十数人のファンが鎌ケ谷スタジアムに駆けつけていた。午前11時ごろには100人を超え、最終的にギャラリーの数は300人まで膨れ上がった。普段の練習日は見学客は多くても20人前後。スーパースターの来訪で、2軍施設が一気に史上最大級の熱気に包まれたのだ。 球団サイドも対応に追われた。不慮の事態に備え、入寮時としては初めて勇翔寮の入り口付近に警備員2人を配置。午前中には寮と球場とを結ぶ道路に高さ約1・5メートルの柵をセット。コーン標識で見学エリアもしっかりと区切って斎藤とファンの距離をキープし、パニックを防いだ。 過熱する一方の周囲をよそに斎藤本人はいたって冷静だった。12日から始まる新人合同自主トレに向け「プロ野球選手として1年目が始まるんだという気がしている。キャンプまで時間があるのでじっくりやりたい」と優等生発言。入寮で持ち込んだのは銀色のスーツケース1個のみ。早大の安部寮から送った荷物も段ボール5個分と少なめだった。「基本的なものしか持ってきていないですね」。早大時代の思い出の品も実家に置いてきたという。 さらに「斎藤選手は持っている、持っていると言われてきましたが」と質問が飛ぶと、きっぱりと言い切った。「去年まではそういうこともあったかもしれませんが、今年からは新人として、頑張るだけ」。“持ってません”宣言はゼロからスタートする決意の表れ。夏の甲子園優勝投手に、東京六大学史上6人目の30勝、300奪三振など、積み上げてきた栄光は捨て去った。 それでも、この男をめぐる大フィーバーはとどまるところを知らない。12日の合同自主トレ初日は、複数の民放テレビ局が中継する構えを見せている。まさに超異例の事態。こんな未曽有の注目もパワーに変え、新たな斎藤伝説を築いていくつもりだ。 (臼杵秀之) PR情報
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