山下敬二郎さん通夜　平尾昌晃、ミッキー・カーチスらが別れの「ダイアナ」

平尾昌晃、ミッキー・カーチスを始め、大勢の歌手仲間が「ダイアナ」を熱唱した

　５日に腎不全のため亡くなったロカビリー歌手・山下敬二郎（本名・山下啓次郎）さん（享年７１歳）の通夜が１２日、神奈川・横浜市緑区の大林寺山水閣で営まれた。“ロカビリー３人男”としてともに活躍した平尾昌晃、ミッキー・カーチス（７２）ら約５００人が駆けつけた。

　「死んだ時は真っ赤なバラで埋めてくれ」という山下さんの遺言通り、祭壇は２５００本のバラが。病床で書いた「短いなぁ、俺の一生。短すぎる。昔の２０年、３０年より今の３、４年がほしい。（家族と）もう少し仲良く時間を過ごしたかったな」のメモが読み上げられると、会場にはすすり泣きの声が上がった。

　平尾は「酒をやめろ、たばこやめろよと言ってきたけど、（言ったことは）当たってんだろう。寂しいというより悔しい。３人男は天国での楽しみにするよ」と唇をかみ、歌手を呼び寄せ、山下さんの代表曲「ダイアナ」を熱唱。「敬ちゃん、ありがとう！」と絶叫した。

　戒名は啓光院慈徳良道居士（けいこういんじとくりょうどうこじ）。葬儀・告別式は１３日午前１１時から同所で。４月９日に中野サンプラザで追悼コンサートが行われる。