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井岡一翔、戴冠宣言!7戦目最短世界戦

 会見後、ポーズを決める井岡一翔(右)と弘樹会長=大阪市内のホテル(撮影・田中太一)
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 会見後、ポーズを決める井岡一翔(右)と弘樹会長=大阪市内のホテル(撮影・田中太一)

 「WBC世界ミニマム級タイトルマッチ」(2月11日、神戸ワールド記念ホール)

 日本ボクシング界の歴史をつくる!!元2階級制覇王者の井岡弘樹氏(42)=現井岡ジム会長=のおいで、前日本ライトフライ級王者の井岡一翔(21)=井岡=が11日、大阪市内のホテルで会見し、次戦7戦目での世界挑戦を発表した。2月11日に神戸ワールド記念ホールで、WBC世界ミニマム級王者オーレドン・シッサマーチャイ(25)=タイ=に挑戦する。新王者となれば辰吉丈一郎、名城信男の8戦目を超えて、日本最速での世界王座奪取となる。さらに一翔は、日本人初となる4階級制覇達成の野望を口にした。

  ◇  ◇

 日本ボクシング界のサラブレッドが、満を持して世界戦のリングに上がる。「歴史を塗り替えたい。絶対にチャンピオンになります」。井岡一翔が高らかに、日本最速となるプロ7戦目での世界王座奪取を宣言した。

 叔父は元2階級制覇王者の弘樹会長で、物心ついたころから偉大な叔父の背中を追ってきた。「世界チャンピオンになりたいと思ってボクシングを始めたし、今までやってきた。7戦目で世界挑戦が決まったことに感謝したい」。晴れやかな表情で声を弾ませた。

 当初はライトフライ級での世界挑戦を計画していたが、内定していたWBC王者ニーニョ(メキシコ)が11月に陥落。あくまで7戦目での王座獲得にこだわり、1階級下のミニマム級での挑戦を決めた。同階級での試合は高校1年生時以来で「落とせるか不安があった」と話すが、「今は不安より自信の方が大きい」と力を込めた。

 挑むWBC王座は、くしくも弘樹会長が初代王者として、1987年にプロ9戦目で戴冠した。当時は具志堅用高と並ぶ日本最速記録だった。「特別意識はしないが、どこかで縁があるのだと思う。(叔父と同じ)ベルトを腰に巻きたい。その時の再現じゃないけど、最速記録を塗り替えたい」。力強い言葉で、叔父の快挙に続くことを誓った。

 すでに“叔父超え”も見据えている。「(弘樹会長の現役時代で)一番記憶に残っているのは3階級制覇を目指していたころ。自分がやりたい」。弘樹会長が4度挑戦して達成できなかった3階級制覇を、代わって成し遂げると宣言。さらに「日本人初の4階級制覇を目指していきたい」と、野望をぶち上げた。

 王者オーレドンは40戦して無敗(39勝14KO1分け)で、これまで6度の防衛に成功しているが、「自分が今までの挑戦者で一番強い」ときっぱり。ただのビッグマウスでないことを、2・11、神戸のリングで証明する。

(2011年1月11日)

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