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 セックスを〈お互いの気持ちを通じ合わせるための一手段、コミュニケーションの方法〉と位置付け、生涯を日本人女性の外性器の研究に捧げたドクターK。(以下、〈 〉内はドクターKの遺稿からの引用)氏は、その重要なコミュニケーションの妨げになっているのが、女性の体や心に対する無理解であり、根拠なき「名器幻想」に代表される俗説だと遺稿に記している。 

 理想的な名器を持つ女性は、〈下半身で「5点接点」ができる〉とドクターKは書いている。5点接点とは、「かかと」を揃えてつけたときに、「くるぶし」「ヒラメ筋(ふくらはぎ)」「膝」「股間」が左右密着すること。そのためには適度な運動が必要だと説く。

〈運動は足腰を鍛えると同時に、外性器を取り巻く筋肉を発達させる効果があるのです。それによって、外性器はやわらかな肉付きを与え、名器の条件である締まりのよさにつながり、襞も発達させるというわけです〉

 立ったときに両方の太股がピッタリ密着する女性に名器の持ち主が多いという説があるが、これを〈太股にたまった脂肪によって、股間はたえず圧迫されていて、その部分の発育が阻害されている〉と否定。〈恥丘の上辺と両太股のラインが作る逆三角形の下に隙間ができるタイプ〉こそ名器の持ち主が多いという。

 お尻の形も重要で、筋肉が発達していればたるみは少ない。〈形のいいお尻の場合は、脂肪で大陰唇、小陰唇が圧迫されないから、よく発達しているのです〉

 ちなみに「唇が大きい女性は膣も大きい」「耳の形で外性器の形がわかる」というのも俗説で、相関関係はまったくあり得ないとドクターKは断じている。

※週刊ポスト2011年1月7日号

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