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「二重価格」とは “Groupon系”サービスの注意点

ITmedia News 1月12日(水)12時02分配信

 本当は100円の品物を「200円から50%引き!」とうたい、さもお得なように売りつける──こうした「不当な二重価格」は古典的な手法だが、いま「フラッシュマーケティング」という最新のネットサービスで、この古くて新しい問題が浮上してきている。

【関連記事:Grouponおせち問題、横浜市が調査開始 消費者相「事実なら景表法違反」】

 通常価格より大幅に割り引いて商品を購入できるクーポンを、期間限定で販売する――米Grouponが構築した「フラッシュマーケティング」と呼ばれるビジネスが昨年から国内でも急速に盛り上がり、提供事業者は100を超えているとも言われる。

 各社がユーザー獲得にしのぎを削る中、問題点も見えてきた。この正月、日本のGrouponで“半額”で販売されたおせち料理が、期日までに届かなかったり、届いた商品が事前の説明と違うといったトラブルが起き、ネットで騒ぎになった。“おせち料理を期間限定で半額”という販売形態そのものを疑問視する声もあったほか、「元の価格での販売実績がなければ、不当な二重価格になるのでは」という指摘もあった。

●「不当な」二重価格とは

 Groupon系サービスは、「二重価格表示」を前提にしている。二重価格表示とは、実際の販売価格にほかの価格を併記して表示すること。例えば「通常2万1000円のおせちが50%引きの1万500円」「通常5000円のネイルケアコースが70%引きの1500円」といった表示は、二重価格表示に当たる。

 二重価格表示は、正当なものであれば消費者の判断材料になったり、業者間の競争を促進するというメリットがある。だが、販売実績のない価格を「通常価格」などと表記し、あたかもお買い得であるように偽装する二重価格表示は、「不当な」ものとして景表法違反となる。

 不当な二重価格表示規制の目的は消費者の保護だ。違反すると、状況の改善と再発防止を命じる措置命令が内閣総理大臣名で出され、これに従わない場合は企業の代表者などは2年以下の懲役か300万円以下の罰金刑、法人に対して3億円以下の罰金が科される。

 元の価格を正当に表示するために必要な販売実績とはどれぐらいだろうか。公正取引委員会がまとめた価格表示のガイドラインでは、1つの基準として、「セール時からさかのぼって過去8週間のうち、元の価格で販売されていた期間が過半」かつ「最後に元の価格で販売されていた日から2週間以上経っていない場合」は問題ないとしている。

 逆に、元の価格での販売実績がほとんどなかったり、最後に元の価格で販売されていた日から2週間以上経っていた場合は、景表法違反に問われる可能性がある。例えば、「通常2万1000円のおせちが50%引きの1万500円」と書かれていても、実際には2万1000円で販売したことがなかったり、実績があっても昨年の価格だったり――といった場合、不当な二重価格表示に当たるおそれがある。

●「通常価格で提供している料理とは思えない」 国民生活センターに相談も

 フラッシュマーケティングサイト上での「これは不当な二重価格表示ではないか」という事例は、ネット上でたびたび指摘されている。飲食店のメニューの通常価格が、グルメサイトで公表されている同じメニューよりも高く設定されていたり、クーポンを実際に利用してみたら、通常価格ではありえないような粗末な料理が出てきた――という報告もある。

 国民生活センターによると、フラッシュマーケティングサイトで購入したクーポンでレストランを訪れたというユーザーから、「通常価格で提供している料理とは思えず、不満が残った」という相談があるなど、不当な二重価格表示の問題が表面化してきている。

●消費者相も言及 業界は自主的な努力を

 不当な二重価格表示が行われないよう、厳しい審査を行っているサイトもある。リクルートが運営する「ポンパレ」では、価格審査専門部署を設け、厳しくチェック。過去一定期間内に、元の価格での販売実績があるかなどをクライアント企業に書類で申告・署名してもらったり、店舗メニューやWebサイトなどをチェックし、価格根拠の確認が取れない場合は掲載を断るなどしているという。

 グルーポン・ジャパンは今回の問題を受け、商品の提供会社に対する事前審査の厳格化など対策を発表している。

 フラッシュマーケティングサイトの二重価格問題について、景表法を所管する消費者庁は、「個別の事案にはコメントできない」とした上で、「ネット上の不当な表示一般については、把握に務めている」と話す。岡崎トミ子消費者担当相も5日の会見でGrouponおせち問題にコメントしており、近く同庁はおせちを製造した飲食店経営会社の社長から事情を聞くと報道されている。

 相次いで参入した事業者が市場を荒らし、結果的に行政の規制を呼び込むことになって新ビジネスの発展の芽を摘まれていく──この10年、ネット業界で繰り返された「また来た道」は避けるべきだ。フラッシュマーケティングサイトは、不況下で急成長してきた事業。「ユーザーの自己責任」や「自由な市場」を言い訳にせず、便利でお得なサービスを維持発展させていくためにも、業界の自重と努力が必要になりそうだ。


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Twitterの反応

  • @takkotako

    目利きが出来ないアホな消費者が悪徳業者の餌食にもなる訳で・・・ 良い大学目指すだけが教育じゃないんだよ、それよりもっと覚えなきゃならん事が今の子供にはある

  • @mu2963

    言うなれば、『大人気の日ハム戦の野球観戦チケットです!残席わずか!お申し込みはお早めに!』と表示されたチケットを買って行ってみたら、草野球の試合だったという感じ。 < “Groupon系”サービスの注意点>

  • @gohogohon

    |グル| |グル| |グル|

+ <「二重価格」とは “Groupon系”サービスの注意点> http://nico.ms/nw21428 #niconews
  • @silVer_T437

    まとめ動画解りやすいw子キャンの料理でも、もっと食えるもんがでるんだがなぁ。堀江氏は、庶民的な外食やクーポンと縁遠い生活だから、擁護できるんじゃないかな。

  • @schiromisu

    : \ぐるーぽん/

  • @dougaanteijo

    ゲームや洋服などの在庫処分ならともかく、生モノで50%引きはたしかになぁ……。

  • @namamonoo

    20%を超える割引には必ず裏がある…なんて聴いた事があるが50%とか割引いてる物には何があるのか。って思ってたらこのざまかw

  • @maruLoop

    これはうちのバイト先にも苦情がきたことあるな

  • @sylpheedzero

    店舗側はあくまで促販として採算を考えずに運用すれば良いのに、欲張って利益を得ようとするから粗悪品を流すことになるのだと思う。結果、首を絞めるのは自業自得。

  • @akan_co

    商品にその値引き後の値段の価値があると判断して購入したなら満足できる。ただ、届かなかったり全然違ったりもすれば、そりゃ憤りもするわな

  • @RG_DAISUKEHAN

    とりあえずグルーポンは終われw

  • @sam_mh

    テレフォンショッピングも今だけセールやってるよね。

  • @sorokit

    クーポン関係は全部怪しい目でみることにした。

  • @sallyelly

    「97%OFF」っていう時点でバカの踏み絵じゃね

  • @uwabe_d

    マスコミは小沢と石川遼と斎藤佑樹を追うのに手一杯らしいからまた同じ事件が起こる予感

  • @BuwanAngel

    ポンパレも怪しい価格表示ありますよ、なので価格審査専門部署はザルということだし、この記事でポンパレをまるごと信用するのはキケンw

  • @short_kaiou

    グルーポンに掲載あれているお店のHPをみると、割安の価格が定価で表示されているんだよね・・・

  • @goldsocha

    関連動画がキレイに並んでるな。

  • @com_hiro

    グルーポンで買わなければいいんじゃない、あとは、自然に淘汰されるじゃない

  • @akatuki2touhei

    やっぱりクーポンは無料に限る!企業はクーポン発行代を自腹で切れ!

  • @gen_syan

    ホリエモンの意見を聴きたいなw

  • @gmevvgreen55f

    どこでもやってるよww汚い如何様会社は・・・

  • @cyucyumikan

    ペニオク、グルーポンも怪しいがゾ○タウンも怪しくないか?ふたばだかvipのスレで見た亀甲縛りジャケットって……。世の中ちょっと考えれば詐欺できると思った。

  • @NunnallyViBrita

    クーポン系サイトは一番最初(尼券など)しか旨みが無い。それ以降は実態が怪しい値段設定ばかり。

  • @ginsekip

    ねずみ講に近いことしてるよね

  • @kageou1

    激安クーポンで粗末なモノだったら、このネット社会では宣伝費の効果以上の対価を支払う事になると思うんだがな・・・

  • @syake234

    先生、500円のものを10500円で売るのは二重価格に入りますかー?

  • @murasann893

    この前米国のグルーポン代表が日本にきて同種企業を買収していて、その時「一夜にして10億ドル稼いだ」なんてことを言っていたが、そりゃあ怪しすぎるだろ!

  • @kuronekomaru

    見本の御節もデパートで5千円くらいで買えそうだわ

  • @redstone222

    掛け値商売って江戸の頃からあるんだが…。景気悪くなるとこの手の商売が蔓延って買い手がコロッとだまされる。進歩ないなぁ。

  • @Noko_0918

    おせちの件でグルーポンが何か知ったクチ。知るほどに怪しすぎるサービス。全く興味なくとも覚えてるぐらいだから結構な頻度でCMしてたよなー。

  • @haraheridd

    これもだけどペニーオークションの詐欺っぷりも半端ないぞ。ニコニコは平気で広告をだしてるけど

  • @sakyanote

    グルーポンなんて言ってみれば詐欺商法だろ。会社もクソだが買う方も自分の商品や会社を見抜く目を養った方がいい。

  • @yukiyatu

    ああ、ゲーム屋で五重価格になってたオプーナも違法だったんだね、だってあんな安くなるはずないものね

  • @nagisa0

    遂にマスコミすらもグルーポン叩きかよ

  • @hakuryu0313

    そこらへんの広告にも最大97%引き! つって釣りまくりだしね~。 本当に97%引きが1個でもあればいいけど、スーパーとは訳が違うから確実にあると言えん。

  • @pikurusu9

    だから安く感じるのか・・・ 

  • @nullpogemuta

    古典的な手法もwebでやるとあら不思議。。。ってかwwwどう見ても怪しいだろ。

  • @tanakaswan

    楽天はこんな表示の店ばっかだよね

  • @IRISU_

    ギフト券などはグルーポンでも買ってみようかなぁって気になるんだが。

  • @thewasan

    Groupon創業メンバーが急いで持ち株を処分しているらしいから、まぁこのビジネスはそういうことだね。

  • @GreenReindeer

    グルーポンだけは騙される情弱の脳内お花畑の奴が悪いわ。どう見ても怪しいだろ。

  • @KAMON_Yammani

    これ違法だったのか

  • @risu333

    商品には製造原価が有る訳で、グルポンも悪質さを理解?しての事。表示価格の信用性なんて有る訳ないし、一般人が被害を被る悪質ねずみ講と同等のレベルの商法だね。

  • @morizo77

    金券類以外は買わないのが賢い。

  • @xiok

    【「二重価格」とは】これは企業の代表の方は知っておいた方がいいですね

  • @shobon88

    これでクーポンビジネスの闇とインチキ外食屋の存在が広く知れ渡ったのはよかったよね。おせち事件の唯一のプラスだね。

  • @2525news

    「二重価格」とは “Groupon系”サービスの注意点 : ITmedia News