尖閣映像流出:保安官の逮捕見送り…在宅で捜査継続へ

2010年11月15日 17時15分 更新:11月15日 21時11分

第5管区海上保安本部が入る神戸第2地方合同庁舎を取り囲む報道陣=神戸市中央区で2010年11月15日午後6時2分、小川昌宏撮影
第5管区海上保安本部が入る神戸第2地方合同庁舎を取り囲む報道陣=神戸市中央区で2010年11月15日午後6時2分、小川昌宏撮影

 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡るビデオ映像が流出した事件で、警視庁、検察当局は15日、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で取り調べていた神戸海上保安部の海上保安官(43)の逮捕を見送る方針を決めた。在宅で捜査を継続する。保安官が自ら名乗り出た経緯から「逃亡や証拠隠滅のおそれはない」と判断したとみられる。

 これまでの調べによると、映像は石垣海上保安部が編集後、海上保安庁の庁内ネットワーク(イントラネット)を通じ海上保安大学校(広島県呉市)の共有フォルダーに保存された。フォルダーに閲覧制限がなかったことから、保安官が乗務する巡視艇「うらなみ」の共用パソコンでも一時、閲覧可能な状態になっていたとされる。

 警視庁や東京地検は保安官が巡視艇のパソコンに保存された映像をUSBメモリーに取り込んだうえ、神戸市内の漫画喫茶のパソコンから動画投稿サイト「ユーチューブ」に送信することで、職務上知ることができた秘密を漏えいした疑いがあるとみて捜査してきた。

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