公認会計士:岐阜の16歳が合格…史上最年少

2010年11月15日 21時19分 更新:11月15日 21時52分

記者会見で笑顔を見せる長谷川智也さん=岐阜県各務原市で2010年11月15日午後3時25分、三上剛輝撮影
記者会見で笑顔を見せる長谷川智也さん=岐阜県各務原市で2010年11月15日午後3時25分、三上剛輝撮影

 難関とされる公認会計士試験の結果が15日発表され、岐阜市の長谷川智也さん(16)が従来の18歳を更新する史上最年少で合格した。今年の合格率は8%で、合格者の平均年齢は26.3歳。毎日10時間も勉強したという長谷川さんは「分からないことをその日のうちに解決したことが合格につながったと思う」と語った。

 会計事務所に勤める父、時彦さん(52)の影響で中学3年だった08年9月に簿記の勉強を始め「18歳で公認会計士試験合格」の目標を立てた。中学卒業後、通信制高校で学びながら、岐阜県各務原市と中部学院大(同県関市)が共同で設けた講座「各務原シティカレッジ」で会計の勉強に打ち込んだ。「膨大な量の暗記が大変だった」といい、集中力が落ち、プレッシャーから寝られない時期もあった。10歳以上年の離れた受験仲間とサッカーをしたり、漫画を読んだりして気分転換した。

 長谷川さんは今後、公認会計士の登録に必要な補習を監査法人などで受ける。規定により、公認会計士の資格が得られるのは成人を迎えた後になる。記者会見した長谷川さんは「合格を知り、父と一緒にガッツポーズしました。早く社会の役に立ちたい」と話した。

 指導した中部学院大の森均教授は「合格は難しいと思っていた。素直さと強い信念で、考えられないことを成し遂げた」とたたえた。【三上剛輝】

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