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「セックスするとホルモンが出てきれいになる」――そんな見出しがおしゃれな雑誌に躍ることも少なくない昨今、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)が20万部のベストセラーになった産科医・宋美玄さんは、こう苦笑する。

「取材でも“女性ホルモンがたくさん出る体位を教えてください”などの質問がありますが、セックスをしても、女性ホルモンは出ません」

 女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)は主に卵巣から分泌され、男性ホルモンと合わせて“性ホルモン”といわれる。性ホルモンは性欲や感度、オーガズムに関係はするが、それはセックスによって分泌されるものではないという。

「性ホルモンは体の状態を一定に保つ(恒常性維持)ために分泌されるもの。体温などと同じで、自ら調整できません。それに、女性ホルモンは乳がんや子宮体がんに影響を与えるので、もしセックスでホルモンが分泌されるなら、セックスをたくさんしている女性は、皆乳がんや子宮がんになってしまうことに」

 むしろ、セックスをすることで性感染症や、子宮頸がんを引き起こすHPVというウイルスに感染することもあるので注意してほしいと宋さん。

「動物の性行動は性ホルモンに支配されていますが、脳の発達した人間の場合、精神的なものがより関係すると考えられています。確かに、セクシャルライフの充実度は、心や体の健康にもつながりますが、セックスしなくても病気にはなりません」

※女性セブン2010年9月30日・10月7日号

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