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【民主議員総会速報】(1)首相「この7カ月は大きく見て間違っていなかった」

産経新聞 1月12日(水)15時6分配信

【民主議員総会速報】(1)首相「この7カ月は大きく見て間違っていなかった」
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民主党両院議員総会 冒頭あいさつした菅直人首相=12日午後、東京・憲政記念館(鈴木健児撮影)(写真:産経新聞)
 会場の東京・永田町の憲政記念館には、午後1時50分ごろから続々と議員が来場。会場の正面には民主党両院議員総会の横断幕。互いに新年のあいさつをする議員の姿も。報道席が十分に設けられておらず、着席できなかった報道陣や議員秘書で通路はあふれる。午後2時過ぎ、菅直人首相が入場、会場からパラパラと拍手が起こる。菅は壇上でにこやかに頭をかく。

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 中野寛成両院議員総会長「皆さんあけましておめでとうございます。明日、大会を控えまして恒例の両院議員総会をただいまから開きます。本日の両院議員総会は、党大会を前にして、議案につき執行部より聴取し、議員の皆さんのご意見を伺うために行います。円滑な運営のためご協力をお願いします。本日は報道機関を通じてフルオープンとなっておりますので、あらかじめご了承いただきたい。すでに党所属国会議員の過半数が受け付けしているので、総会が成立していることをここに宣言します。本日は菅代表からまずごあいさつをいただき、その後、岡田幹事長にご報告をいただきます。まずは菅代表からごあいさつをいただきます」

 菅首相「新年あけまして、初めての方もおられます。皆さんあけましておめでとうございます。一昨年の9月に政権交代があって1年半、また昨年の6月に鳩山(由紀夫)総理の後を受けて私が総理に就任して7カ月が経過した」

 (この頃、小沢一郎元代表が会場に入ってくる。先導した岡島一正衆院議員は、「(通路を)あけてくださーい」。小沢氏は「いい、いい」と笑みを浮かべ、着席すると目をつぶったまま首相の話を聞き入った)

 「振り返る中で私は先に来日されたモンゴル大統領が国会でされたあいさつを思い出しております。あのチンギス・ハーンが馬の上で政権を握るまではうまくいった。しかし馬から下りてからが大変だった。かのチンギス・ハーンもそういう形で語ったということだ。私自身にとってもあるいは全力で支えていただいている皆さんも同じ思いをされているかもしれない。しかし私は7カ月間を振り返ってもやるべきことはやってきたと確信している」

 「例えば今日の株価も1万円を少し超えている。二番底の懸念は何とか払拭(ふつしよく)されている。民主党を中心とした政権がやってきた1年半、あるいは7カ月の方向は大きくみて間違っていなかったと国民に言える。例えば来年度の予算、雇用と成長を中心に12月に予算案をくみ上げることができた。いよいよこれを成立させて実行することにとって雇用や成長を前進させることができると思っている。例えばEPA(経済連携協定)、インドやペルーとまとまり、韓国とも話し合いがはじまり、例えばベトナムではわが国を戦略パートナーと位置づけた。日米関係も安定している。もちろん尖閣や北方領土などロシアや中国と課題も多いが、世界的視野でみればわが国は多くの国から期待され責任は大きいものがある」

 「1月4日に記者会見をし、国の理念について3つを申し上げた。一つは平成の開国、もう一つは最小不幸社会の実現、一つは不条理の克服。明治維新は、下級武士が武士階級をなくするというのが明治の開国だった。1945年は内側からというよりは外からやってきたアメリカがやってきた。結果としては経済成長したが、自分たちで開国したのかといえば残念ながら内側ではなく外側からの開国だった。そして今日、多くの新興国のリーダーと会うと、自分たちは日本を目標にしてきたんだ、自分たちもそれになれないはずはないと頑張ってきたと口々に言われる。一方で目標とされたわが国の中で、若い人が海外留学に出る人が少なくなっているとか非常に内向きな国になりかけている」

 「今やれるかやれないかは、新興国がどんどん出ている世界史的な分水嶺(ぶんすいれい)に立った中で日本人が自らの手で新たに世界の責任を持つ一国として、新興国の兄貴分として助け、同時にそういう国の成長をわが国の成長につなげていく。これが第三の開国、平成の開国が成功するかの分かれ目だと思う」

 「この間、マスコミ報道があってややもすれば民主党はうまくいってないとか、国際的にもうまくいっていないと一方的に言われている。この責任は私にある。国際会議に追われて何とか一日の課題をやっていくためにも、精いっぱいの状況が続いたが、臨時国会終了後はカンフルブログをスタートし、学識者やメディアの関係者と会い、自分の考えを伝える努力をしてきた。多少は国民に伝えることができはじめたのかな、という気がしている」

 「私はぜひ皆さんに一つのことを申し上げたい。それは、自信を持とうじゃありませんか。私たちが1年半前に成し遂げた政権交代は一時的なことで崩れるものではない。チンギス・ハーンもすぐいい統治ができたわけではない。あそこから日本の第三の開国がはじまって、元気になってきた、そのきっかけは2009年の政権交代であったといわれる、そこまで頑張り切れるということを確信しながら、自信を持って進もうではありませんか、一緒に頑張りましょう」

=(2)へ続く


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最終更新:1月12日(水)15時51分

産経新聞

 

菅直人

菅直人(かんなおと)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 東京都第18区 民主党
プロフィール:
1946年10月10日生 初当選/1980年 当選回数/10回

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