【民主議員総会速報】(3)川口浩衆院議員「たらい回しでは変わらない!」
産経新聞 1月12日(水)16時15分配信
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民主党両院議員総会で、壇上の席に向かう菅直人首相=12日午後、東京・憲政記念館(鈴木健児撮影)(写真:産経新聞) |
「その後、代表選があった。代表選の結果というのは民意ではない。参院選は民意を反映している。政権交代も民意。それを考えながら運営しないといけない。今までの努力をあきらめて(というのではなく)、もっとやるべきことは、原点に返ってやるべきことはある。特殊法人や独立法人にもメスが入っていない。しかるうちにやるならいいが、政権交代させていただき、最後までやって無理なら消費税はあるかもしれませんが、唐突にやっている」
「冒頭にありました。3月末には赤字特例公債の法案が参院でどうなるのかということが大事な局面になります。どう乗り越えようとしているのか見えません。なぜ国会を開かないのか。躊躇(ちゅうちょ)しているのか」
「今年最大の政治案件は統一地方選です。勝たないと基盤ができない。地方切り捨てと野党から言われています。農業の問題、地方交付税をもっと自由に使えるように、もっともっと地方主権をやっていく姿勢が見えないんですよ。もっと(首相の)年頭の記者会見でも、地方を大事にする、だから任せてくれ、とならないと」
「政権運営を原点に返った形でやらないと、われわれは必ず負け、国民に不幸をもたらす。最小不幸とか言いますが、地方をちゃんとやらないと負けるんじゃないでしょうか。言葉が過ぎたかもしれませんが、真意を受け止めてやっていただきたいと思います」
川口浩衆院議員(1回)「今の質問に関連いたしまして、茨城県議選を戦って参りました。24人の候補者を擁立して、当選したのは6人でした。お手持ちの資料の議案の5ページ、さらには9ページ、ごらんいただきたいと思います。本当に統一地方選で勢力を拡大して政権与党の足場を強固にしたいと思うのなら、県議選の後1カ月、いろいろな意見を聞いたのは、なんで政権与党の中が一枚岩ではないんだと。菅総理は412人内閣とおっしゃいました。国民はそう感じていない。ここが問題だと思います」
「9ページは結果が書いてあるが、なぜ参院選に負けたかの総括が書いてありません。けじめを国民に分かるように説明していただきたい。昨日、私が耳にした声、同じ人間でぐるぐるたらい回しにしたら変わるわけがない。与党としての責任で挙党態勢にとりくんでいただきたい」
舟山康江参院議員(1回)「私たちが政権交代を実現できた原点は、『国民生活が第一。』ということ、自民党が長く続けた新自由主義経済からの決別が原動力だったと思う。しかし、どうも新自由主義的な政策に戻っているのではないか。そんな懸念がいろいろなところで見られる。国民生活第一、新自由主義からの決別という文言が議案書に書いていない」
「政治主導を掲げて私たちはやってきたが、唐突に物事を決めることとはまったく違う。消費税の発言。TPP参加を検討するということ、諫早もそうですが、唐突感のある発言が多いのではないか。事前の議論、広い議論で物事を進めてもらいたい」
姫井由美子参院議員(1回)「党運営に私たちの意見を参画させてほしい。連立の相手も昨日は社民、今はたちあがれ、誰にも説明できません。私の選挙区にはトラという人(片山虎之助たちあがれ日本参院幹事長)がいて、私は何をやっているんだと言われている。総理は向こうからついてくるぐらいがんばってやってもらいたい」
「地域主権、地方が主役と訴えてきた。まずは地元から言われているのは、内部紛争、小沢問題より約束を守る民主党に期待しているといわれているので、よろしくお願いします」
橋本清仁衆院議員(2回)「岡田幹事長にお願いしたいことがあります。大臣を何の取引もなく辞めさせるのはやめていただきたい。大臣を守るために野党と筆頭理事と、電話に出てもらえない、部屋にもいない中で苦労して、筆頭間、理事懇談会、理事会とやっている。古い政治をやらないというだけで、われわれの苦労を認識しない国会運営を改めてもらいたい」
「閉会中、地方選挙の最中に、幹事長自らが政局を生む発言をやめてもらいたい」
「企業団体献金で署名活動した。岡田幹事長に名誉挽回(ばんかい)のチャンスをというつもりで、マスコミの方々からの質問にも、岡田幹事長がしっかり答えていただきます、とあえて控えました。その時に署名活動は嫌いだと。与党の幹事長なのですから、しっかりメッセージを発していただきたい。それだけです。お願いします」
(小沢氏支持議員の発言が相次ぐ中、小沢氏は目をつぶったまま)
中野会長「答弁を求めます。幹事長お願いします。…では政調会長から」
玄葉光一郎政調会長「政策の部分については私から端的に申し上げたい。斎藤さんから個人の増税という話でありました。一言で申し上げれば、格差是正はしました。資産家、高額所得者。PRしていただきたいのはNPO税制、3000人が100人集めれば寄付の優遇を受けられるようにした。画期的だと思います。共生について何かやっているかということなので、このことは画期的だと思います」
「地方を大事にしているのかという話がありました。統一選のこともあります。地方重視は予算の1つのポイントで、地方交付税を増やし、一括交付金もしました。一括交付金創設でひも付きを外すので、半分に減額しろという議論も内閣にあったが、総額を維持したことはご理解いただきたい」
(発言した広野氏が席から「もっと徹底的にやれと言っているんだよ」と野次)
「マニフェストですけれども、丁寧で、透明性の高い党内論議が必要だと思う、財源もマニフェストだ。特別会計などやらなければいけない。16.8兆円の財源を捻出すると私たちは言った。これからどれぐらい深掘りできるかを含め総点検するのは、政権政党としてあるべき姿だと思う」
「新自由主義、ということではないと思います。これだけ人口減少社会で財政をどう維持するか。どれぐらい成長させるかの見合いです。総理がアジアのエネルギーを取り込むんだと。同時に、その時に注意しないといけないのは、まさに戦略的に開国しないといけないんじゃないかと。質の高い二国間協議を進めるのが大事だ。TPPはまさにこれから最終的な決断をしていくということです」
=(4)へ続く
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最終更新:1月12日(水)16時15分
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