――11月に行われた『mama fes 2010』は、すごい熱気でしたね。
【紗栄子】　ママと子供の多さにビックリしましたね。正直、こんなベビーカーの数は初めてでした。子供を連れて出かけることって大変なのに、こんなにたくさんの方が来てくださったことがすごくうれしかったですし、これからもまた機会があればぜひ出演させていたできたいと思いましたね。

――ベビーカーって想像以上に大変なんですよね。
【紗栄子】　出掛けるだけでも一苦労ですし、とくに乗り物の乗り降りは力が要りますし。ママはホント大変ですね。忙しいですね、ママは。

――やっとひと息ついたってときに、いきなり夜泣きしてしまったり。
【紗栄子】　そうなんですよね。終わりがないので、どんな仕事をしているよりも忙しいと思います。

――だけど、紗栄子さんを見ているとそんな疲れを一切感じさせないところが凄いな、と。
【紗栄子】　今日集まっていたママさん達もみなさんオシャレだしキレイだし、子供達もオシャレで可愛かったですね。

――やっぱりそういった部分（ファッション）は紗栄子さん自身も大事にしているところですよね？
【紗栄子】　子供と一緒にいる中で楽しめることがファッションだったりするので、そこは思う存分楽しもうと思ってますね。女の子の場合は、親子でお揃いの洋服にしてみたり。でも、うちは男の子なので、アイテムで同じものはないんですけど、カラーや柄で合わせてみたりとか、ちっちゃなお揃いで楽しんでますね。だけど、子育てするにあたって動きにくくなるようなファッションは、いくらかわいくてもしないですね。やっぱり子供がメインの生活となるので、それまで着たかった洋服とかは着られなくなってしまうんですけど、そこは悲観的にとらえず、今しかない時間にできることを楽しもう、と。そして、その楽しさをみなさんと共有できたらいいなと思ってます。

――やはりファッションでもお子さんがベースになっていると。ちなみに紗栄子さんはファッションデザイナーもされていますが、デザインをされるときに気を付けられていることとか、こだわりはありますか？
【紗栄子】　私は18歳のころからファッションに携わらせていただいているんですけど、子供ができて変わったことは、やはりシンプルで動きやすいこと。それが第一になりましたね。あと、着た時にシルエットやデコルテがキレイに見えたりとか、なるべくポケットはデザインの邪魔にならない範囲でつけるように意識はしてますね。ママってどうしても子供の荷物が多くなってしまって、自分で持てる物って限られてしまうので、ポケットにティッシュとかリップクリーム入れられたりするだけでも全然違ってくるので、そういった心配りはしていきたいと思いますね。

――ママだからこその心配り、視点ですね。
【紗栄子】　あと、ママだからってできるだけ自分で制約をつけないようにしていますね。子供と一緒の時間を大事にするのと同じように自分の時間も大切にするようにしたり。仕事にきたときは自分の時間と思って普段ははかないヒールをはいてみたり、ミニスカートをはいてみたり。ママたちも旦那さんと一緒に出掛けたりとか、友達とランチに行ったりとか、実家に子供を預けに行ったりとか、そういったときに普段はしないファッションをしてみることもひとつのストレス発散になると思います。

――生活にメリハリリをつけることで気分も変わってくると。
【紗栄子】　そうですね。子育てをする中では、ほかの人では計り知れない苦労ってあると思うんです。そんなときはママ友達と交流したり、私もブログでいろいろ発信しているので、少しでも何かのお役に立てたらうれしいなって思います。

（写真：草刈正行／文：星野彩乃）