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洪浩然展―3日から名護屋城博物館

書の魅力、生涯に迫る―家系図、筆、印象など

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 県立名護屋城博物館=唐津市鎮西町=は、10月3日から寄贈記念展「洪浩然 忍ぶ・忘れず」を開く。浩然は文禄の役(1593年)で鍋島軍に朝鮮半島から連行された後、勝茂に重用された書家・学者。子孫から寄贈された史料など約60件を展示し、「こぶ浩然」と呼ばれた独特の書の魅力や、被擄人(ひりょにん)としての生涯に迫る。

 史料は今年3月、洪浩然を祖とする北海道大学名誉教授の洪悦郎さん(84)=東京都=が同館に寄贈。朝鮮半島にルーツを持つ洪家の家系図のほか、書、筆、印章など約88件にのぼる。

 76歳の浩然が勝茂の死去後に自宅で子孫に残した訓戒の書「忍 忍則心之宝 不忍身之殃」(忍ぶは則ち心の宝、忍ばざるは身のわざわい)。追い腹を切った浩然が、最大の庇護(ひご)者を失い、洪家の行く末を案じた思いが伝わってくる。

 また、中国の詩人・杜甫の五言律詩「夜宴左氏荘」の最後の句を記した「扁舟意不忘」の書。被擄人としては成功したようにも見える浩然だが、戦乱の中、12歳で異国の地に連れてこられた壮絶な体験を書き記しているようだ。

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 このほか、浩然が愛用した筆や印章、古賀精里が記した「洪浩然伝」なども展示。ミニ掛け軸を作る体験コーナー(10月3、25、26日)も予定している。

 同館は「戦乱に翻弄(ほんろう)された浩然の生き方や思いを感じてほしい」と話す。

 ▽同展は11月16日まで。観覧無料。10月19日午後1時半から、元県立博物館副館長の小宮睦之さんの記念講演「洪家の置文壬辰倭乱のもたらしたもの」がある。11月20日から12月21日まで、県立美術館でリレー展覧会を開く。

洪浩然(こうこうぜん・1582―1657) 1593年4月の晋州城の戦いで鍋島直茂軍に捕らえられ、佐賀に連行された。漢詩や書に長じ、京都五山で数年間学んだ後、書家・学者として勝茂に厚遇される。1657年に死去した勝茂の後を追い、阿弥陀寺(佐賀市木原)で自刃した。


【写真上】洪浩然画像(17世紀後半、縦77・3センチ、横26・8センチ)

【写真下】洪浩然書「忍」(1657年、縦67・3センチ、横35・6センチ)

2008年09月28日更新