民主党の小沢一郎元代表は4日午前、BS11の番組収録で、菅直人首相が年頭記者会見で小沢氏の「政治とカネ」の問題に触れたことについて「私自身のことは、私と国民が裁いて判断してくれる」と述べ、首相をけん制した。
小沢氏は「首相にとっては僕のことなんてどうでもいいので、国民のために一生懸命に何をやるかということが問題だ。国民の生活をどう守るのか、そのために約束したことをどう実現するのか、日中、日米などの国際関係をどうするのかというレベルでとらえないとどうしようもない」と述べた。衆院選の政権公約(マニフェスト)の実現や日中、日米関係などで混迷する菅政権を批判し、自らの「政治とカネ」の問題よりも首相の政権運営自体に問題があると指摘した。【葛西大博】
毎日新聞 2011年1月4日 東京夕刊