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菅首相VS小沢氏は“喧嘩”新年

 菅直人首相(64)が4日の仕事始め早々、小沢一郎民主党元代表(68)との舌戦バトルを自ら仕掛けた。年頭会見で、小沢氏が政治資金問題で強制起訴された場合について、「裁判に専念すべき」と初めて議員辞職に踏み込んだ。これに対し、小沢氏は民放番組の収録で「ボクのことなんかどうでもいい。国民のため何をするかが問題だ」と皮肉交じりに不快感を表明。多くの課題を抱える菅首相だが、リーダーシップを発揮するための優先事項は今年も小沢氏問題なのか。

 11年の永田町は、2年越しで続く菅首相と小沢氏のバトルで幕開け。仕掛けたのは、首相の側だった。

 一年の計を、国民に披露する年頭会見。菅首相は諸課題に触れる一方、収支報告書虚偽記入事件で今月中にも強制起訴される小沢氏について問われ、従来より1歩踏み込んだ。「政治家としての出処進退を明らかにし、裁判に専念するならそうされるべきだ」と、「裁判に専念」という表現で初めて議員辞職の必要性に言及。「本人自ら、そうした(辞職の)ことも考え出処進退を決めることが望ましい」とたたみかけた。

 さらに「今年を、政治とカネの問題にけじめをつける年にしたい」と、小沢氏の問題に決着をつける決意を表明。小沢氏の衆院政治倫理審査会への出席についても「国会でしっかり説明してもらいたい」と、無条件での出席を要求した。

 菅氏の会見から約1時間後、小沢氏は日本BS放送のスタジオに現れ、番組収録に臨んだ。終盤、司会者に首相発言への感想を求められると、「ボクは聞いていないから知らない」とした上で、「総理は、ボクのことなんかどうでもいいから、国民のために何をやるかが問題。私のことは国民が裁いて判断してくれる」と、余計なお世話だと言わんばかりに反論。「メディアが言うから答えたのだと思うが」とフォローはしたが、新年早々ケンカを仕掛けてきた首相に応戦した。

 「党内政局のレベルの話になると、野党ならいいが、与党だと国民も『何をやっているんだ』ということになる」「国民の生活や国民との約束をどうやって守るか、国際関係をどうするのか、というレベルで考えないとどうしようもない」と、党内政局から抜け出せない執行部の対応にも不満をにじませた。

 小沢氏問題を収束させるどころか、首相として初めて臨む年頭、自ら小沢氏問題にスポットを当てて、蒸し返した菅首相。これに小沢氏がかみついた。年をまたいで続く菅VS小沢の舌戦。民主党内の対立は、年が明けても収まる様子はみえない。激動が予想される11年の国会も、キーワードは変わらず「小沢氏」なのだろうか。【中山知子】

 [2011年1月5日7時51分 紙面から]


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