2011年1月5日19時38分
野田佳彦財務相は5日の財務省職員向けのあいさつで、菅直人首相が財務相時代に打ち出した「平日にデートができる財務省」の撤回を宣言した。「デートができる財務省はちょっと置いてもらって、とことん日本再生のために働いてほしい」と訴えた。
デート構想は菅首相が財務相に就いた昨年1月、縦割り意識や長時間勤務の解消をめざす「財務省改革」の趣旨をわかりやすく例えたもの。首相は当時、「財務省が一つのモデルを示せば、霞が関全体を変えることができる」として、国会の答弁書づくりの効率化などで職員の働き方を見直すよう指示していた。
野田氏はこの日のあいさつで、首相が6月をめどに消費税を含む社会保障と税制の抜本改革案をまとめる方針を示したことに触れ、「去年やった(予算編成などの)仕事以上に、もっと大きな仕事になる。覚悟と段取りが必要だ」と強調。財務省の職員にデートよりも仕事での奮起を促した。(岩尾真宏)
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