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9/12(土)『夜の三部作』福永武彦 著

2009.09.12 Sat
『夜の三部作』福永武彦 著
「冥府」「深淵」「夜の時間」という短編を収録している。
装丁は布張り金の箔押し。星座がエンボス印刷されている。装丁:著者とある。寄贈品らしく、カバーがない。
『夜の三部作』

『夜の三部作』背表紙


「冥府」
物悲しい純文学。

「深淵」
ザ、キリスト教。ちょっとキリスト教アレルギーになる。もともと一神教には眉根を寄せてしまうが、これはもう、、主人公女性の告解がメインだ。思うにキリスト教は解りやすくて、しかも突っ込みどころ満載で小説の題材になり易いのではないか。聖書の解釈一つとってもそうだ。個人個人が勝手に解釈して、それぞれに突っ込む。勘弁して欲しい。それは神ではなく、あなた自身の選択だ。

「夜の時間」
登場人物:奥村次郎にハマる。
※以下ネタバレ。
いや、文枝さんも不破さんもいいが、「考え過ぎのインテリ自殺」の次郎さんにハマってしまう。話の舞台は貧しい頃の日本。それだけの頭脳を持っていて、何故宇宙物理学や数学に傾倒せずにいられたのか。。超文系だ(主人公二人は医学部)。

しかし奥村の文枝さんラブっぷりが、犀川と萌絵を思い出して良い。不破と奥村の再会シーンは、僕と鼠のようで、ラインハルトとキルヒアイスのようで良い。よし、私も死んだら友人の夢枕に立って会話を楽しもうと決意。


『夜の時間』奥村
奥村次郎。
こんなに格好良くない。多分もう少し気持ち悪い。


『夜の時間』不破
不破さん。
おぼっちゃんぽい。昭和の二枚目俳優イメージ。いつも喫煙。


『夜の時間』文枝
文枝さん。
服飾デザイナ。明るい色のカーディガン。薄幸美人。
何となく白人っぽい、色素が薄いイメージ。痩せているので胸は小さいだろう。


あ〜奥村次郎の、偏屈者イメージはこっちだ↓
『夜の時間』奥村次郎
奥村次郎イメージ。
何か薄暗い喫茶店。およびバー。

『夜の時間』の漫画なぞ描いて遊ぶ。熱中して描いていた。楽しい。ハマるって幸せだ。



『トラとカラスと絢子の夢』紀里谷和明 著
『トラとカラスと絢子の夢』紀里谷和明
映画監督の小説なので青山真治さん的なものを期待してしまったが、残念な内容だった。つまらない。もっと普通に書けば?


福永武彦は良い。福武永彦、と名前を間違える。


Theme:文学・小説 | Genre:小説・文学 |
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