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「国会1月末召集」審議拒否の理由奪いたい 首相の思惑(1/2ページ)

2011年1月7日2時0分

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 菅直人首相は6日、首相官邸で仙谷由人官房長官、民主党の岡田克也幹事長らと今月28日を軸に召集時期を調整している通常国会の日程について協議した。月末召集の理由は何か。そこには、仙谷氏交代を検討しつつ、小沢一郎元代表の国会招致の日程を確保することで、野党の審議拒否の理由を奪う狙いがある。

■小沢氏招致の日程確保 

 輿石東参院議員会長、鉢呂吉雄国会対策委員長らが同席した会議は約1時間。決まったのは、13日の定期党大会の前日に両院議員総会を開くことだけだった。

 両院議員総会は、小沢氏の国会招致の動きに反発する議員が昨年末に開催を求めて署名活動を行った経緯がある。岡田氏は6日の記者会見で「いろんな意見が出るとは思うが、執行部として説明すべきことは説明したい」と述べた。小沢氏に近い議員から執行部への不満が噴出するリスク覚悟で、翌日の党大会を乗り切るために「ガス抜き」を狙っているのは明らかだ。

 首相は党内の異論を押しのけてでも、通常国会召集前に小沢氏の国会招致を実現したい。内閣改造・党役員人事などの日程が立て込む中、国会招致の日程を確保するには、召集時期を月末に近づけざるを得ない事情がある。それでも、小沢氏は衆院政治倫理審査会(政倫審)の出席時期について、通常国会開会後と逆提案。首相の思い通りに召集前に実現できるかどうかはわからない。

 小沢氏の問題は国会招致以外にもう一つある。月内にも「政治とカネ」問題をめぐり強制起訴される見通しだ。首相は起訴のタイミングにあわせて離党や議員辞職勧告を突きつける構えだ。

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