日米外相会談の要旨【ワシントン共同】前原誠司外相とクリントン米国務長官との会談と共同会見要旨は次の通り。 ▽日米同盟 クリントン氏 菅直人首相訪米の際に日米同盟のビジョンをまとめる作業を行っていく。 前原氏 菅首相訪米のテーマを詰めるために来た。戦略的見地から日米関係、地域やグローバルな問題を議論したい。 両氏 共通の戦略目標の見直しや再確認の作業を推進。円滑な日米協力のための協議加速で一致。 ▽普天間移設問題 前原氏 昨年5月の日米合意に沿って取り組んでいく方針は不変。沖縄の理解を得られるよう粘り強く努力していく。沖縄の負担軽減に向け日米で協力する。 クリントン氏 米国は日本との同盟関係に揺るぎなき決意を持っており、あらゆる重要な点で協力する。 ▽対北朝鮮 クリントン氏 北朝鮮の挑発的行為を終わらせることや朝鮮半島の非核化に向け前進する覚悟。 両氏 6カ国協議再開には北朝鮮が挑発行為をやめ、非核化に向けた具体的行動を取る必要があるとの認識で一致。 ▽経済 両氏 環太平洋連携協定(TPP)や貿易自由化などの協議を促進。レアアース(希土類)など戦略物資の安定供給確保や代替材料開発で緊密に連携。 ▽ハーグ条約 クリントン氏 日本側の早期締結を求める。 前原氏 真剣に検討していきたい。 ▽中国 両氏 中国は国際社会の責任ある一員として建設的役割を果たすべきだとの認識で一致。 【共同通信】
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