福岡県太宰府市の県道交差点で、乗用車と衝突したワゴン車が池に転落した事故で、死亡したアルバイト山本翔さん(18)、悠斗ちゃん(6カ月)親子の通夜が27日夜、同県八女市内で営まれた。
参列者によると、祭壇には2人の遺影が並べられ、遺体は眠っているようだったという。車から脱出した妻(18)が喪主を務めた。遺族は皆泣いていたという。
山本さんと高校1年の時、同じクラスだったという男子生徒(18)は「明るくて、クラスのリーダー的存在だった。今でも信じられない。とても残念です」と話した。
亡くなった女子高校生3人が通っていた県立八女農業高校は同日午前、冬休みにもかかわらず、臨時の全校集会を開き、事故について報告した。
同校によると、全員で黙とうした後、高山謙一校長が「3人もの生徒が一瞬のうちに亡くなり、悲しみに絶えない。自分、他人の命も大切にしてほしい」などと話した。
その後、3人のクラスでは担任の女性教諭が「いろいろな機会に3人に思いを浮かべ、心の中で語ってほしい」と呼び掛けると、多くの同級生が涙を流したという。
[時事通信社]