菅直人首相は7日、通常国会に向けた内閣改造の時期について17日を軸に調整に入った。民間出身の片山善博総務相、連立を組む国民新党の自見庄三郎金融・郵政担当相はそれぞれ留任する見通し。改造にあわせた党人事では与党が参院で過半数に届かない逆転国会で野党対策を強化。鉢呂吉雄国会対策委員長らを交代させる公算が大きい。
首相は7日、内閣改造と民主党人事について「新しい国会が始まり、新しい政策課題もある。一層強化したい」と説明。参院の問責決議を受けた仙谷由人官房長官の処遇は「色々なことを総合的に考えている」と交代の可能性を認めた。首相官邸で記者団に語った。
首相は16日までの閣僚の外国訪問を容認した。帰国を待って改造する場合の認証式は最短で17日。通常国会は28日召集を軸に調整する。鉢呂氏の後任には渡部恒三元衆院副議長、川端達夫衆院議院運営委員長らの名が浮上。問責を受けた仙谷長官と馬淵澄夫国土交通相の交代は政府と党の人事刷新の一環で検討する。
岡田克也幹事長、前原誠司外相、野田佳彦財務相は続投の方向。小沢氏は検察審査会の議決に基づいて月内に起訴される見込み。国会招致問題も残っており、改造後も「脱小沢」路線を堅持する構えだ。
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