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首相、内閣改造であす見解表明 参院議長「仙谷氏更迭を」 '11/1/12

 菅直人首相(民主党代表)は13日の定期党大会終了後、記者会見し、内閣改造・党役員人事について見解を表明する。複数の党幹部が11日、明らかにした。参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の処遇が最大の焦点。西岡武夫参院議長はこの日の記者会見で、首相と10日に会談した際、仙谷氏の更迭を求めたことを明らかにした。首相は11日夜、「人事は今、しっかり考えている真っ最中だ。時期も含めて考えている」と述べた。

 党大会に先立ち民主党は12日、衆参両院議員総会を国会近くの憲政記念館で開く。小沢一郎元代表の国会招致問題などをめぐる執行部の対応への不満を「ガス抜き」する狙い。紛糾して混乱が拡大すれば、その後の政治日程に影響が出かねない。内閣改造や通常国会を控えた首相にとって年明け最初の関門となる。

 内閣改造は17日に断行する案が有力。首相は11日、岡田克也幹事長や枝野幸男幹事長代理と個別に会い、両院議員総会や改造について協議した。

 西岡氏は11日の会見で仙谷氏に関し「辞任要求を伴った問責決議案が可決した以上は閣僚は辞任すべきだと私は確信している」と強調。同じく問責決議を受けた馬淵澄夫国土交通相についても辞任すべきだとの考えも示した。西岡氏は首相と10日に議長公邸で会談した際、こうした考えを伝達。首相は仙谷氏を交代させるか「迷っているようだった」という。

 仙谷氏をめぐって公明党の山口那津男代表は11日の講演で、「西岡参院議長も強い意思を強調している。首相の誠意ある対応がなければ国会審議には応じられない」と交代を求めた。

 一方、岡田氏は11日、横路孝弘衆院議長、西岡氏とそれぞれ会談。参院与党過半数割れの「ねじれ」状況を踏まえ、参院での問責決議の効力や、衆参両院の議決が異なった場合の両院協議会の在り方を見直す方向で党としての改革案をまとめたいとの意向を伝えた。




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