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「小沢問題」を議論 民主が両院議員総会、首相責任論噴出も '11/1/12

 民主党は12日午後、菅直人首相(党代表)、小沢一郎元代表も出席し、衆参両院議員総会を国会近くの憲政記念館で開いた。首相には13日の定期党大会と併せ通常国会への足場固めを図るとともに、小沢氏の国会招致問題をめぐる執行部の対応への不満を「ガス抜き」する狙いもある。ただ紛糾して混乱が拡大すれば、その後の政治日程への影響は必至。内閣改造の14日前倒し論も出ている中で、首相にとっては大きな試練だ。

 首相は冒頭で「経済も二番底の懸念は何とか払しょくされている。民主党中心の政権でやってきたことは、大きくみて間違っていなかった」と強調。「2011年度予算案を成立させ、雇用(拡大)、成長をさらに前進させることができる」と述べた。

 議題は特に設定されておらず党運営全般に関し意見交換する。各種地方選挙の連敗や、政権公約の修正・不履行に関し、執行部の責任を問う声が噴出する可能性もある。

 小沢氏支持派は、岡田克也幹事長ら執行部側が小沢氏の招致問題などを議題に持ち出した場合には反論する構えだ。展開によっては緊迫した局面も予想される。

 政治資金問題に関し野党が要求する小沢氏の招致をめぐっては、執行部が今月下旬の通常国会召集前の衆院政治倫理審査会への自発的出席を小沢氏に求め、応じない場合は招致議決に踏み切ることを役員会で確認。これを受け、小沢氏側は当初の出席拒否の姿勢を軟化し、11日には国会召集後に自発的に出席する意向を土肥隆一政倫審会長に示している。




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