記事入力 : 2011/01/12 11:33:53
【コラム】ノーベル人事賞があれば李大統領こそ適任(下)
最後に、李大統領は「人事が間違っている」「人事のやり方を知らない」といった自分への評価や非難を認めない。「自分はちゃんとやっているのに、他人がそれを理解できない」と考えている可能性が高いのだ。そうでなければ同じ失敗を繰り返すはずがない。
李大統領がこのように考えていると推測できる根拠は、現在40%から50%に達する政権運営への支持率にある。大統領府はこの政権運営への支持率を非常に重視しているという。しかし与党ハンナラ党の首都圏選出議員たちは「このままでは来年の総選挙で全滅だ」と危機感をあらわにする。
電話による世論調査で「今、大統領の政権運営を支持するか」と尋ねて、国民の本音をどれだけ正確に知ることができるかはわからない。しかし李大統領の業績、例えば世界で最も早く金融危機を克服したことや、世界で最も順調に経済回復を成し遂げたことは確かに評価に値するだろう。ハンナラ党議員たちが恐れるのはそのような実績ではなく、大統領が行う人事など、周囲を怒らせることが累積しつつあるからだ。
来年の総選挙ではどこの政党が最も多くの支持を集めるだろうか。李大統領が今のような形の人事を今後も続けるようでは、選挙結果は有権者に問うまでもないことかもしれない。
楊相勲(ヤン・サンフン)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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