Home > コラム > ゆとりでも分かる投資入門-FX自動売買とは何か

ゆとりでも分かる投資入門-FX自動売買とは何か

  • Check
  •  
  •  del.icio.us に登録
  • 2011/01/11 22:00 更新
  • 新年もう2週間が過ぎようとしていますが、いかがお過ごしでしょうか。今回は社会人生活を生きて行く上で必須な投資について、お話させて頂ければと思います。学生のうちからもリスクをとって小額からでも始めていくと、マーケットの動きに敏感になるので、とても勉強になるかと思います。筆者も学生時代には新興市場の株やFX取引をして生活費を稼いでおりました。投資銀行に就職したので株のポジションはすべて手仕舞いましたが、FXには特に制限はなかったためそのまま続けていました。こういった経験は実務においても、かなり役に立ったのではないかと思っています。

    自己防衛のための資産運用

    日本は既に成長国家ではありません。いまだ製造業に強みがあると喧伝しているようですが、そういったメーカー的役割は人件費の安い中国・台湾・韓国といった企業が担うようになっており、懸念とされてきた技術面においても彼らは十分日本企業にキャッチアップできている実情があります。ロケット・航空機素材といった精密重機械においてまだまだ日本企業に強みはあるものの、追いつかれるのも時間の問題かと思います。

    一方、金融国家への脱皮は香港・シンガポールに大きく水を開けられてしまいました。独自性の高い文化、うまいメシなど日本が誇れる部分もかなりあるのですが、まだ十分海外で認知活動ができているとは言えず、産業化が遅れているのが実情です。ITやコンサルティング等の知的産業もまだまだアメリカの後塵を拝しているといえるでしょう。

    とにかく外貨を稼ぐことが国としての基盤となるわけですが、なかなかうまくいっておりません。こういった状況が長く続くと、徐々に貧困化の道を歩むことになります。これまでの稼ぎが十分にあるとはいえ、今後は高度経済成長の年功序列賃金のようにはいきません。年金に関しても不安要素はたくさん包含されております。

    富裕層はこういった事実にいち早く気付き始めており、子弟を留学させたり、シンガポール(香港)への移住を測ったり、資産をさまざまな国に分散させたり対策をとっております。これからは自分の資産や暮らしを企業や国に任せておくのはリスクが高いです。サラリーマン的仕事以外の収入を持つことも重要ですが、これまでの資産を増やす方法を考えるのも必要かと思います。

    今回は株、不動産、債券、投資信託といくつかある資産運用のうち、「外貨(FX)」に焦点を当てて説明させて頂きます。

    FX投資とはどういったものか

    FXは外国為替証拠金取引のことを指し、取引業者にお金(証拠金)を預けて、その額で交換できる以上の額で外国のお金などを取引することを言います。

    例えば1ドル=80円として8万円(1,000ドル相当の円)を証拠金として預託します。そのままレバレッジをかけずに、1ドル90円になってドルを売却すれば10,000円の儲けになりますが、為替が一気に10円動くときなど殆どありません。直近1年では10円近く円高になるなど大きく動いているように見えますが、1年かけて1万円の儲けでは割が合いません。
    そこでFXではレバレッジをかけて取引を多くすることが可能です。すなわち預けた証拠金の◯◯倍の取引をすることが可能なわけです。

    例えば、上記の例でレバレッジを20倍とすると1000ドル×20=20,000ドルの取引ができます。そこで80円でドルを買い、82円でドルを売ると2円×20,000ドル=40,000円の儲けがでます。証拠金の80,000円で20,000円を手に入れる計算になります。

    一方で例えば78円まで円高が進んだとすると、損失は2円×20,000ドル=40,000円となり証拠金は40,000円まで減少しますので50%の損失となります。
    お分かりの通り、がっつり儲かる可能性もあれば証拠金がなくなってしまう可能性もあるハイリスクハイリターンな取引です。

    大きく増やすなら、株式投資よりFXを薦める理由

    3年以上保有するスタンスを持った投資ファンドで働いていた経験を振り返ると、上場株の株価というのは今後の成長力評価といった意味で、現状のかなり正確な数値を示していると思っています。つまり調べれば調べるほど、なかなか上下の方向性を見抜くのは難しい。。。将来株価算定法にさまざまなやり方はありますが、概略を言うとマクロ(資金の流れ)×業界概況×個別企業決算×期待値といった4つの変数の組み合わせです。業績がどんなに回復していようとも、マクロ経済が悪いと株価は上がりませんし、流動性が低ければ見向きもされません。きわめて多くの変数が関わってくるのが株式投資なのです。

    また織り込み済みといった言葉が示す通り、すでに期待値として買われている部分もあります。長期投資といった意味で、配当以上に株価のボラティリティは高く、オプション取引やロングショート(買いとカラ売り)の組み合わせを短期で回せる方でないと、成長産業があまり見当たらない国内株式投資で儲けるのは難しいのではないかと思っています。

    多数の業界・企業知識が必要とされる株式より、マクロ環境に連動するFXの方がシングルプロダクトで分かりやすいので、オススメします。また投資全般にもいえることですが国際環境に敏感になりますので、海外ニュースなどを積極的に見るようになるなど、自己資金を賭けている分知識に対する欲求も強く働きます。

    では、リターンは大きいかも知れないがハイリスクと言われるFXで、確度の高い取引をするためにはどうしたらよいのでしょうか。最近脚光を浴びてきたのがシステムトレードと呼ばれる自動売買です。

    寝てても儲かるのか?

    自動売買とはチャート分析から導出された法則によって、売買すべてを自動的に執行してくれる取引のことを言います。

    株にせよFXにせよ職業トレーダーを除くと、ザラ場にずっと張り付いているのは難しいです。自分が板を見ていない時間をどのようにリスクヘッジするかが重要なポイントです。最近ではギリシャショックで損をした方(逆に大儲けした方もいらっしゃいます)は損切りをシステム化できていなかったことが大きな要因です。また、儲けのチャンスも自動売買だったら逃すことはありません。

    トレーディング経験がある方は分かると思うのですが、自己資金で取引しているとどうしても感情が入ってしまいます。「まだまだ上がるだろう…」「ここらへんで下げ止まるだろう」といった心の動きが、冷静な判断を狂わせてしまいます。投資銀行のプロップトレーダーは、ヒリヒリするような気持ちで8面スクリーンを見つめ、終わった頃にはぐったり。プロであってもそれだけ神経を磨り減らすものなのです。

    ただ自動売買であればこういったミスはありません。テクニカル指標に基づいてトレーディングしているので、負けが進み過ぎるといった面も少ないかと思います。

    専門家の知恵を借りて勝負する時代

    FXの自動売買に関しては、システムと為替に詳しい個人が情報商材といった形で販売してきました。最近ではベンダーの信頼度の高いFX会社自体が十分な統計結果に基づき、安全性を担保されたといえる商品を打ち出しています。

    たとえばトレイダーズ証券では最近SystemTRADE 匠といった新ツールを配布しており、以下のような特徴を保有しております。

    ・【FXスタジアム】への口座開設申し込みと同時に【完全無料】で利用可能
    ・【ワンデーモード】で、人気トレードが誰でも使える超簡単ツール
    ・【サーバー型システム】を実現し、パソコンを落としても自動で売買可能
    ・【日本語・選択形式】で自動売買設定が可能

    選んだ条件のバックテスト(過去の検証)結果は確認することができるので、この取引で過去にどのくらい収益を得られたのか十分検証の上、使うことができます。

    また初心者向けにワンデーモードという、一定の条件下で、その日上がるか下がるか(ロウソク足の色)のみを判断し、1日1往復の売買を行うシンプルなシステムトレードを用意しており、取引時間を取るのが難しくても容易にトレーディングすることが可能です。

    さいごに

    クオンツの記事でもご紹介したように、投資銀行におけるトレーディングの趨勢も自動売買に変わりつつあります。優れたシステムがトレーディングでも勝つ時代になっていることを理解するためにも、1度試してみてはいかがでしょうか。

    また先ほども申し上げましたが、自己資金を入れると本気で勉強をするのは事実です。意味が分からない用語が多かった分、学生時代のほうが日経新聞を真剣に読んでいたような気がしていますw

    またお分かりとは思いますが、必ず余剰資金でやるようにしましょう。私の場合は給与の10%をFXで運用するようにしておりました。学生のうちなら資産を突っ込んでも被害は少ないかも知れませんが、ほどほどの運用をいたしましょう。

    SystemTRADE 匠

    PR

    この記事を他の人とシェアする

    この記事の関連業界・企業

    ■業界
    外資系投資銀行
    ■企業

    フォロワー5000人突破しました


    Home > コラム > ゆとりでも分かる投資入門-FX自動売買とは何か

    コメントをどうぞ