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【大相撲】

白鵬 豊ノ島突き飛ばした 先場所のV決戦の再現 4秒6で

2011年1月11日 紙面から

白鵬(左)が突き落としで豊ノ島を下す=両国国技館で

写真

◇初場所<2日目>(10日・両国国技館)

 勢いをはね返す強さだった。白鵬は豊ノ島へ一気呵成(かせい)の攻め。もろ差しを許すのも構わず土俵際へ詰め、最後は強烈な左からのおっつけで突き落とした。先場所優勝争いに果敢に挑んできた相手を、きっちり返り討ちにした。

 「先場所の勢いがあるし、初日の相撲(把瑠都戦)もそれが出ていた。気を引き締めていきました」。対策は万全。朝のけいこでは本番を予想し、差しを封じて一気に前に出る立ち合いを繰り返した。場所前には時津風部屋で豊ノ島と胸を合わせ、不利な体勢からの対応を研究。どんな形でも勝つ作戦を巡らせた。

 先場所は、連勝の大記録を止められた因縁の2日目。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)も「豊ノ島、稀勢の里、日馬富士がポイントじゃないか」と語っていたが、その第1関門を、まずクリアした。「横綱の攻め勝ちです。もろ差しになりたい豊ノ島をものともしない攻め。さすが横綱」と、土俵下の貴乃花審判部長(元横綱)も絶賛した。

 この日は成人の日。横綱も2005年の初場所中、地区の成人式に1人で出席した。新小結の場所で、すでに大人の世界で戦っていた身には「周り(の出席者)が違うな。若いな」と戸惑いを覚えたという。その飛び抜けた存在感は、6年後も同じ。下位の挑戦をはねのけて、孤高の存在であり続ける。

   (田中一正)

 

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