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【芸能・社会】

小林桂 プロデュースに挑戦 「ジャズが好きなんだと再確認できた」

2011年1月11日 紙面から

「さらに生き生きした小林桂を前面に出していきたい」と新レーベル立ち上げの抱負を話した小林桂=東京・新宿の事務所で

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 ジャズボーカルのプリンス、小林桂(31)が初めてプロデュース業に乗り出す。約5年間、アルバム制作から遠ざかり、自身のレーベルを立ち上げて新作「Just Sing」でリスタートしたのがちょうど1年前。昨年は、再発売を含め3作のアルバムを出した。14日、ブルーノート名古屋から始まるツアーで新生小林をアピールする。

 昨年11月にリリースした「Scenes」は、初めて取り組んだコンセプトもので、再スタートを象徴する作品。映画通として知られる小林が、幼少期からなじんできた映画音楽を真正面から取り上げた。

 膨大な候補曲の中から12曲をレコーディング。最も意外性に富んでいるのは、マイケル・ジャクソンへのリスペクトを込めた「Ben」(同タイトル映画より)だ。ライブで歌ったところ評判が良く、入れることになった。「ミステリアスなアレンジや途中で変拍子も出てくる。熱いドラムソロも入ったり、遊び心がありつつ元々のメロディーを大事にした」

 「お熱いのがお好き」「世界中がアイ・ラブ・ユー」の「I’m Thru With Love」は、「全員の集中力が感じられて、楽しんでスウィングできた」という会心作。「追憶」の「The Way We Were」、「ローズ」の「The Rose」などをオリジナルの味わいを損なわず、小林らしいセンスで歌い上げた。

 20歳でメジャーデビューして走り続け、「望んだことは必ず実現できた」という順風満帆ぶり。が、「先を急ぐことはない」と、いったんアルバム制作から離れ、小さなライブハウスなどで歌ってきた。

 そしてポニーキャニオンに移籍して心機一転、レーベル「twinKle note」を立ち上げた。「とことん(ジャズが)好きなんだと再確認できた。レーベルを立ち上げて、これがボクのデビューだぞ、というくらいの気持ちだった」と明かす。

 「Scenes」では、自ら発掘した年下のミュージシャンを初めてレコーディングに抜てきした。「プレッシャーもあるけど、才能のある若い人のお手伝いもできれば」とプロデュースの腕を振るう自信をのぞかせた。もちろん、自分も刺激を受け、成長するつもりだ。(本庄雅之)

 小林桂(こばやし・けい) 1979年5月9日東京生まれ。祖父・両親がジャズミュージシャンという環境に生まれ、幼少時からさまざまな音楽、映画に親しむ。10代でミュージカルに傾倒。部活でドラムを担当、と同時にジャズに目覚める。15、16歳のころからジャズのステージに立つようになり、天才少年と評判に。20歳で東芝EMIから「ソー・ナイス」でデビュー。スウィングジャーナル誌で人気ボーカル第1位。22歳でニューヨーク・ブルーノートに最年少出演。

 

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