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【格闘技】

諏訪魔 太陽ケア撃沈

2011年1月11日 紙面から

起死回生のドロップキックを放つ諏訪魔(右)=浜北総合体育館で

写真

◇全日本プロレス 三冠ヘビー級選手権

▽10日▽静岡・浜北総合体育館▽2250人

 昨年のプロレス大賞で殊勲賞に選ばれた王者の諏訪魔(34)が太陽ケア(35)を破り、2度目の防衛に成功した。

 諏訪魔が悪夢を振り払った。ケアとの三冠戦は2008年8月の両国国技館大会以来。この時は60分時間切れで引き分ける大勝負になったが、見どころの乏しい展開に観客は大ブーイング。ショックの大きかった諏訪魔は1カ月後に王座を追われた。

 あれから2年5カ月。今の諏訪魔に前回の“つくられた王者”のイメージはない。若手を引っ張り、選手会長も務めている。昨年8月に王座を奪回し、年末のプロレス大賞選考会では委員の報道関係者らから「最もプロレスラーらしいプロレスラー」と評された。

 試合では、重量感あふれるケアのキック攻勢をしのいだ。マットに後頭部をたたきつけられてグロッギーになるシーンもあったが、ラリアットやドロップキックで逆転。2度かわされたラストライド(超広角度パワーボム)を3度目に決めた。今度はブーイングではなく、喝采が起こった。

 諏訪魔は「両国から、本当に長かった。あんな思いはもうしたくない」。曙、KENSO、KONOが次の挑戦者に名乗りを上げた。「ベルトの価値を上げるためなら、誰とでも戦います」。両国の呪縛から解き放たれた大器が、王道を歩み始めた。 (大西洋和)

 

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