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デーモン閣下、NHK中継で琴光喜復帰を要望…初場所2日目

 NHKの大相撲中継でハプニングが発生した。ゲスト解説の好角家で知られるデーモン閣下が10日、野球賭博問題で昨年7月に解雇された元琴光喜関(34)の復帰を要望したのだ。NHKはこの日、放送席でアナウンサーと解説者が熱戦を伝える従来の形式を大幅に変えて中継。大胆すぎるモデルチェンジに協会内では戸惑いの声も上がった。横綱・白鵬は先場所、優勝決定戦を争った平幕の豊ノ島を破り連勝発進を決めた。

 ハプニングは中入り前に起きた。ゲストのデーモン閣下が自らが望む1年後の夢番付をフリップで発表。東前頭筆頭は「事情があってNHKから用意できませんと言われた」と自らマジックで書き込んだ。

 出てきた名前は「琴田宮」。昨年、解雇された元琴光喜関こと田宮啓司氏の幕下時代のしこ名だ。「厳しい意見がある一方で琴光喜だけが責任をかぶるのはどうかという意見もある」と復帰を熱望したのだ。昨年の賭博問題からの新生を誓った協会にとってこの名前はいわばNGワード。加えてこの日、協会は田宮氏が力士としての地位保全を求めた仮処分申請が東京地裁に却下されていたことを正式発表していた。

 何ともバツの悪いタイミングの生中継での復帰要望。放送後、閣下は番付は自らの私見であることを強調した上で「NHKからはやめてくれと言われたが、それではデーモンを出す必要がないではないか。(NHKから)知らなかったという体にしてくれと言われた」と説明した。

 ハプニングに加え、この日の中継は従来の形式を打破。インタビュールームをスタジオ化し取組後の力士にデーモン閣下がインタビューするなど1953年夏の中継開始から史上初といえる試みが午後6時の中継終了まで貫かれた。NHKの須崎浩司チーフプロデューサーは「賛否両論あると思いますが、新しい手法を提案できた。1年に1回ぐらい新たな演出をしていきたい」と胸を張った。

 賭博問題で昨年、名古屋場所の中継を中止したNHK。心機一転を期するかのような大胆な演出に力士の中では「斬新でいい」という声もあったが、ある若手の親方は「ふざけている」と本場所の緊張感をそぐような演出に憤慨した。放駒理事長(元大関・魁傑)は「ずっとこの形式でいくとは思わないし正月だからということなのでは。NHKさんの問題です」と話していた。

 ◆デーモン閣下 紀元前9万8038年11月10日生まれ。出身地、地獄。悪魔。アーティスト。「表現者」「作詞作曲」「演出」「文筆」「舞台俳優」「ニュースコメンテーター」等で世に蔓延(はびこ)る。好角家として知られ、「VAN VAN相撲界」誌でエッセーを約12年間連載するなど、各方面で活躍中。NHKの大相撲中継には、この日が4度目のゲスト出演。

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