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在学生インタビュー

経営学を通じて広がる「ヒト」への関心 会計コース  加藤木敦さん

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ヒトに対する関心は誰よりも強かった 

会計コース  加藤木敦さん

−大学に入学しようと思ったきっかけは?

中学校を卒業し通信制の高校に進学したのですが、気づけば3年目が終わっても卒業できないという状況になっていました。このままじゃダメだと思い、大学進学を決めたのが19歳のときです。その年の夏に大検に合格、独学で神奈川大学経営学部に合格しました。当時は大学進学自体が目標だったので、入学後のイメージを具体的に持っていませんでした。 経営学部を選んだのも明確な学修テーマがあった訳ではありません。 ただ、昔からすごく「ヒト」に興味があったので、それにかかわる勉強がしたいと漠然と思っていました。

−経営学と経済学。似た言葉ですが違いは?

経済学と経営学は経済社会を研究することに変わりはありませんが、対象を捉えるときの「視点」が違っているんです。経済学では、社会経済を高いところから大きな視野で見渡します。一方経営学は、経済社会を動かす企業、さらにはその企業を動かす「ヒト」に着目し、対象により近く迫って理解しようとします。

経営学は一人ひとりの人間に近づいた学問ではないかと感じます。言い換えれば経済学は僕が関心を持っている、「ヒト」にかかわる研究そのものだと言って良いかもしれません。

大学の勉強とは別に簿記2級取得を目指して勉強中!

−経営学から見る「ヒト」とは?

「経営=会計」のイメージを持つ人は少なからずいると思います。僕も、大学入学までは同じような感じでした。 でも、経営学には会計の要素はもちろん、組織運営、人材育成、マーケティングといった、さまざまな分野が存在しています。 会計学にしても、金勘定の方法を学ぶということではありません。 会計原則には真実性、明瞭性、安全性などがありますが、それは経営者の正しい経営戦略立案や、公正な商取引の実現に、会計は役立たねばならないからです。 会計学は公正、公平で持続的に発展ができるようなヒトの社会を実現するための学問ともいえます。

経営を左右する経営資源には、モノ、カネ、情報、文化などに加え「ヒト」が欠かせません。 経営学において「ヒト」は、もっとも重要な研究対象のひとつなんです。

考え、発言し、また考える。それが大学での学び。 

−個性的な講義も多いですね。

石積先生の国際政治学は講義スタイルが少し変わっていて、学生からのメールを授業テーマにします。 講義の最後にテーマが出題され、このテーマに対する意見を学生たちは先生宛にメールします。そして、次回の講義では、このメールの内容が講義の材料となり学生全員に意見が求められます。必然的に学生同士の議論になるわけです。 批判ではなく批評をしろ、意見をしろと求める先生を前に、学生は常に考えさせられ、時には熱い討論になります。初めての講義では、これこそ学問の現場だと感じましたね。

大学での勉強で参照すべき文献や理論は膨大です。しかし、現代にはそぐわないものや、否定されているものも多く含まれています。 だからこそ、自分で感じ、考え、自らの言葉を用いて考える必要があります。 考えること、話すこと、意見をすることを通じて好奇心を鍛える先生の授業は、他の学生にも大好評です。

インターンシップで得た働くイメージ 

刺激的だったインターンシップの日程に書かれた資料にはたくさんの予定

−将来はどんな目標を持っていますか?

就職の具体的な目標や職種は決めていませんが、2年生のときに参加したインターンシップ体験がとても印象に残っています。インターンシップは、企業で業務を実体験することで、大学で習得した知識や経験をより確かなものするとともに、社会で働くことの意味を肌で感じとることを目的としています。普段は社会人と接する機会を多く持たない僕たち学生にとって、このような経験は貴重なものです。

僕は財団法人神奈川産業振興センターで経営分析を経験させていただきました。経営分析は大学で学んでいたのですが、実際の企業の財務諸表を前に自分で経営分析を行なうなんて初体験。 右も左もわからないまま、自分の持つ知識だけでがむしゃらに作成した分析レポートが、所長にすごく褒められたのは予期せぬ喜びでした。 実務の一端に触れることで会計の面白さをまたひとつ発見。この経験は僕にとっての就職イメージのひとつとなり、将来は会計や経営といった経営学部での学修成果を活かせる職業に就けたらと考えています。経営学部出身と自信を持って言えるようにあと1年半、より深く学んで行きます。

編集後記

「ヒト」にすごく関心があると話してくれた加藤木くん。今までもいろいろな人との出会いがあったようで、とても話上手な方でした。その能力をインタビュー中も発揮。危うく逆インタビューされそうになりました(笑)これからも、ヒトとの出会いを大切にできる、密度の高い素敵な大人になってください。応援しています!

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