ローソンは11日、ファーストリテイリング前社長の玉塚元一氏(48)を副社長執行役員・最高執行責任者(COO)に充てる人事を発表した。国内コンビニエンスストア事業の最高経営責任者(CEO)も兼務する。新浪剛史社長(51)は同日、日本経済新聞に「長期戦略の実現に向けた体制強化で、経営の右腕として期待している」と強調。後継候補として有力視されそうだ。
副社長就任は3月1日付。ローソンでは当面、執行役員として業務の執行に専念させ、2012年をめどに業務の監督機能を担う取締役も兼務させる見通し。玉塚氏は現在、企業支援会社、リヴァンプ(東京・港)の代表パートナーを務めているが、リヴァンプの方は2月1日付で代表権を返上し、非常勤取締役になる。
新浪社長は引き続きローソン全体のCEOを務めると同時に、海外事業グループのCEOを兼務する。11年度に中国・上海に長期滞在し海外事業の陣頭指揮を執ることもあり、国内事業を任せられる人材を探していた。
新浪社長は今回の人事について「15年度に連結営業利益を1000億円に倍増させる戦略を練っており、仕事を分担する人材が必要だった」と説明。昨年夏ごろに玉塚氏に協力を打診し、同氏は昨年11月にローソン顧問に着任していた。
玉塚氏は新浪社長と同じ慶応大学出身。日本IBMなどを経て1998年に「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングに入り、02年から同社社長を務めたが、業績があがらず2年余りで退任。その後はファストリ元副社長の沢田貴司氏とリヴァンプを設立し、外食企業の再建支援などを手掛けていた。
ファストリ社長当時に同じ40代の有力企業トップとして新浪社長と親交ができたという。同社長は玉塚氏について「長い親交の中で、フランチャイズビジネスで最も大切な加盟店オーナーとの関係が良好に保てる方と判断した」と話した。
ただ後継指名との見方については、新浪社長は「まだ10年は自分でやるつもり。副社長はナンバー2だが、今後の実績が重要だ」と述べた。
ローソンは同日、筆頭株主の三菱商事にならった組織再編を発表。3月1日付で従来の事業組織を国内コンビニ、海外事業、エンターテインメント・eコマースの3グループに整理し、それぞれにCEOやCOOを置く体制とした。エンターテインメント・eコマースグループCEOには、昨年12月に完全子会社化したHMVジャパン(東京・港)の社長、加茂正治氏(43)が就く。
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