2011年 1月 10日
成人の日 岡山・香川の各地で成人式
きょうは成人の日です。今年、成人を迎えたのは岡山では1万9705人、香川では1万66人です。岡山・香川の各地で成人式が行われ、新成人たちの門出を祝いました。岡山県内では10日、玉野市と笠岡市で成人式が行われました。このうち733人が成人になった玉野市では式典に華やかに着飾った新成人500人が出席しました。式では新成人を代表し、蓮池徹さんと梶原梨沙さんが「自分をしっかり持ち成人としての自覚と責任ある行動をします」と挨拶しました。式典の後は懇親会が開かれ、新成人たちは懐かしい友人や恩師との再会し会話を弾ませていました。

高松市でも成人式
一方香川県では高松市など3市1町で成人式が行われました。このうち高松市では去年より152人少ない4144人が今年成人式を迎えました。式は運営や司会進行をすべて新成人が担当しました。会場では新成人の若者たちが自分の夢などを語ったインタビューのほか、高校の恩師や地元のスポーツ選手などによるお祝いのことばがビデオで上映されました。また会場の外では振袖や真新しいスーツを着た新成人たちが集まり、記念撮影をするなど華やいだ雰囲気に包まれていました。高松市では去年成人式に来ていた新成人の男が酒に酔って警察官の顔を殴るなどし、公務執行妨害の容疑で逮捕される騒ぎがありましたが、今年は大きなトラブルはありませんでした。

無病息災を願う伝統行事「てっちりこ」
わら細工で体を叩き今年1年の無病息災を願う珍しい伝統行事が10日、岡山県鏡野町で行われました。「てっちりこ」と呼ばれるこの行事は鏡野町の羽出地区に古くから伝わるものでわら細工で頭や肩など体の痛いところを叩き1年の健康を祈願します。持ち込まれたお飾りや書初めに火が付けられると「てっちりこ」が始まり地元の人が長さ50センチほどのわら細工を手に「今年も元気で」などと願いを口にしながら叩いていました。わら細工は最後に正月飾りとともに燃やされ訪れた人たちは灰を頭や顔につけたり焼いた餅を食べ今年1年の健康を願っていました。

岡山武道館で鏡開き式
剣道や柔道などの愛好家が1年の精進を決意する鏡開き式が10日朝、岡山市で行われました。これは今月5日から始まった寒稽古の締めくくりとなるもので4歳から80歳代までの剣道や柔道などの愛好家約700人が集まりました。始めに総仕上げの稽古が行われ、参加者たちは気合のこもった掛け声を出し、打ちこみや乱どりを行いました。このあと行われた鏡開き式では5日間の寒稽古に休まず出席した116人に皆勤賞が贈られました。岡山武道館によりますと今月5日からの寒稽古には去年とほぼ同じ数の延べ1400人が参加したということです。

川相昌弘杯軟式野球大会
岡山市出身で今シーズンからプロ野球・巨人の2軍監督を務める川相昌弘さんを招いた軟式野球大会が10日、岡山市で開かれています。この大会は川相さんが2003年に犠打の世界記録を達成したことを記念して、毎年、開かれているものです。今年は岡山市のスポーツ少年団から選抜された5チームが参加し、はじめに瀬戸ドリームスの山根拓磨くんが「最後まで全力でプレーします」と宣誓しました。そして川相さんが始球式に登場し、大会を盛り上げていました。川相さんは去年、7年間在籍した中日ドラゴンズを退団し、今シーズンから古巣の巨人で2軍監督を務めます。子供たちは憧れの川相さんが見守るなか、全力でプレーしていました。