お金を持つほど不幸になるのはなぜか ①(本田健氏)
人はなぜ一生「お金」で悩むのか。しかも、稼げば稼ぐだけ、その悩みは増えて、さらに増幅していく傾向がある。そうした悩みから解放されるには、やはり「お金」との付き合い方をもう一度考え直す必要がありそうだ。お金と人生の専門家であり、ベストセラー作家の、本田健氏に、富裕層が「お金」とうまく付き合う方法を聞いた。
ボストンでの大豪邸生活で経験した不安」
「最初は不用心だなと思ったのですが、部屋が多すぎたこともあり、もう拳銃を持った泥棒に入られたら、僕の命日だと思うことにしました」
いつ強盗が入ってくるのか、そんな恐怖を抱きながらの大豪邸での生活。米国では実際、強盗に銃で応戦しようとしても、逆に銃の扱いに慣れた強盗を刺激していまい、逆効果のケースも多いそうだ。ならばお金を取られるくらいの方がいい、と思えてくる。
これは、敷地面積6000坪(約1万8900平方メートル)、建物の延べ床面積300坪(約970平方メートル)という米ボストンの高級住宅街に2年間住んだ、作家の本田健さんが告白した不安。日本の都市生活ではあり得ない広大な敷地に家族3人、メイド2人と生活をしたそうだ。
家の家賃とメンテナンスなどだけで年間に数千万円のコストが掛るそうで、日本の富裕層でもそこまでお金をかける人はまずいないだろう。富裕層を超えた、いわゆる大富豪の生活。「東京の都心で1000坪という敷地にまず住めるということはありません。その生活や気分を理解するためは自分で生活してみるのが一番ですから、だったら2年間限定で生活してみようと考えました」と本田さんは言う。
実際には、想像以上に困難がたくさんあったそうだ。
結局、最後はひと部屋で生活
メイドや庭師同士がケンカを始める。使用人だから放っておけばよいのかもしれないが、ついつい仲裁して身の上相談をしてしまう。またどこかへ出かければ、場合によっては、運転手を何時間も待たせておかなくてはならない。待つのが仕事だから当然だが、どこか忍びない。
「運転手やメイドに罪悪感を感じる自分もいましたが、そういうことにも動じない図太さがないと、アメリカのお金持ちの生活はできないと思いました」
また、敷地が広すぎたために、家族と連絡を取るたびに、わざわざ携帯電話を使う必要があったほどだ。他にも不便さはここで紹介しきれないくらいあるのだが、最後のオチがおもしろい。
せっかくの豪邸住まいなのに、家族3人で数部屋に集まって暮らすという生活に落ち着いたそうだ。
お金持ちには特有の不安がある。それは何かを解き明かしてみる。
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