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クジラの町案内しよう
「語りべ講座」スタート
初日は30人が熱心に受講
太地町


 太地町の語りべ講座が24日からスタートした。クジラの町を訪れる人に町の歴史を語り、町の活性化を図ろうというのがねらい。郷土史家の堀端平さん、実際に南氷洋で捕鯨に携わった漁野為夫さん、元くじらの博物館館長、雑賀毅さんらがボランティアで講師となり、捕鯨の歴史やクジラの生態などを講義し、現地学習も行う。

 初日の24日夜は30人の受講生を前に主催の北洋司教育長が「来年は古式捕鯨発祥から400年。日本の捕鯨を一環してリードしてきたのは太地だということをもう一度かみ締めるべきではないでしょうか」と呼び掛け、「自分たちの町を語ってくれる人がいれば町の活性化にもつながる」と講座開講の意義を話した。最初は町内の名所と史跡を学び、クジラの生態学、南氷洋での捕鯨、現在の捕鯨問題などを学習していく。北教育長は「400年も続く捕鯨への太地町民の意志は重要無形民俗文化財として世界的な意義があると唱える研究者も出てきている。勇気を持って進んでいきたい」と話した。
 講座は2週間に1度、火曜日に開催していく。次回は12月6日(火)午後7時から町公民館で開く。


語りべ講座の意義を説明する北洋司教育長

関心が高く、30人もの申し込みがあり、町公民館の視聴覚室は満席となった=24日、太地町
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