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【大相撲】

豊ノ島 白星スタート きょう白鵬と激突

2011年1月10日 紙面から

豊ノ島(左)は引き落としで大関の把瑠都を破り白星スタート=両国国技館で

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◇初場所<初日>(9日・両国国技館)

 史上3人目の6連覇を狙う横綱白鵬(25)=宮城野部屋=は鶴竜を危なげなく押し出し白星発進。先場所、決定戦で白鵬に敗れた豊ノ島(27)=時津風部屋=は大関把瑠都を引き落として幸先良いスタートを切った。昨年初場所の初日以来、1年ぶりに天皇、皇后両陛下が観戦された。

 顔面を覆うほどの手で繰り出される把瑠都の突き押しを、豊ノ島は右へ回り込みながらしのいでしのいで引き落とし。秋場所まで1勝9敗と歯が立たなかった把瑠都にこれで2連勝。九州場所で優勝を争った勢いそのままに、公言してはばからない「初優勝」へ最高のスタートを切った。

 これぞ豊ノ島という相撲内容。腕相撲を例に挙げ、「相手が100で自分が20だとしても、相手の力を0にすれば20でも勝てるんです」を見事に実践。絶妙のいなしで身長差が28センチもある把瑠都のパワーを封じた。「突っ張ってきてくれた方がいいと思ってた。あんまりうまい突っ張りじゃないから」とは技能派の本領発揮だ。

 九州場所の優勝決定戦で白鵬に敗れた。「2日間くらいメソメソしちゃって、なぜか涙があふれてきた」と打ちのめされたが、「次は優勝」と涙にくれながら誓った。その横綱と今場所は早くも2日目で対戦する。「胸を借りるつもりで、(でも)勝つという気持ちを持ちながらいく」。相手は横綱だが負けてもともととは思っていない。

 昨年12月に白鵬が大阪・堺市で開催した「白鵬杯」に、決定戦で敗れた直後にもかかわらず日本人関取としてただ1人参加した。そこで「自分でも何かできたら。相撲教室みたいなものができたらいいなあ」と前向きな刺激を受けたのも、優勝と大関を目指す心の成長だろう。

 高知県の実家にいる双子のおい、生後5カ月の真輝ちゃんと航輝ちゃんは「パウル君と呼ばれてるんです」。なぜかというと「勝つときは泣きやんで、負けるときは泣くんです」。おいっ子が泣くか笑うか。気になるところでもある。 (岸本隆)

 

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