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候補者擁立進まぬ民主、自民は27人公認 来春の県議選

2010年12月16日

 来春の統一地方選まで、あと約4カ月となった。県内では県議選、1市長選、1村長選、2市議選、2村議選が予定されており、立候補の表明や擁立が進んでいる。県議選を巡っては、県議1人の民主党が勢力拡大を狙いたいものの、候補者選びに難航。一方、過半数を占める自民党は15日、1次公認27人を発表した。

 「3年は目をつむって応援する。だから頑張ってくれ」。今月11日に秋田市であった民主党県連の定期大会で、サポーターの男性が国会議員5人に訴えた。「パフォーマンスはやめて、練りに練った政策を打ち出してほしい」。懇願するような発言に、会場から拍手が起こった。

 組織力の弱い民主党にとって、統一地方選は勢力拡大の絶好の機会だ。県連は県議選で、定数が2人以上の9選挙区すべてに公認候補を立てることを目標にしている。定数1人の5選挙区は推薦できる候補者を置きたいという。しかし、擁立は進んでいない。

 昨夏の衆院選で、県内の小選挙区で全勝したが、今夏の参院選では現職候補が自民候補に大敗。9月に公募を実施したが、応募のあった8人全員を不採用とし、空振り。内閣支持率は下がるばかり。さらに、12日にあった茨城県議選では大敗し、支持者の間には、懸念と不満が高まる。

 県連代表の松浦大悟参院議員は「一日も早く決めたい」と繰り返すが、擁立が固まったのは現職を含む2人。追加の見通しは立っていない。

 最大会派の自民党(27人)は対照的だ。14選挙区のうち、会派の県議がいないのは潟上市だけで、すでに「飽和状態みたいなもの」(能登祐一・党県連幹事長)。

 さらに、県議選を見据えた動きを今夏の参院選から始めていた。参院選の公認候補と県議が一緒に写ったポスターを全員分作ったり、各県議が公認候補のリーフレットを1人あたり1〜2万枚配って回ったりした。

 1次公認27人は、引退する能代市山本郡の金谷信栄県議を除く現職26人と、大仙市仙北郡の新顔1人。党県連は11月下旬に選挙対策特別委員会を開き、党本部に公認申請することを決めていた。

 能登幹事長は「重点は潟上市、能代市山本郡、秋田市だ」と話し、新たな候補者擁立を模索している。

 第2会派の「民主・新みらい」を構成する「新みらい」(6人)は全員が立候補する方針で、土谷勝悦代表は「国政では民主党を支持するが、県政では民主、自民の批判もする」と話す。

 社民党(3人)は、大仙市仙北郡の佐々木長秀県議が引退するため、党県連合が新顔1人を推薦する。現職2人も立候補する方針。ほかに、能代市山本郡での候補者擁立について模索中で、年内に結論を出すとしている。

 いぶき(2人)は現職2人が立候補する。県民の声(2人)は秋田市の鈴木孝雄県議が引退し、現職1人が立候補する。共産党(1人)は現職と新顔各1人の立候補を予定。公明党(1人)、国民新党(1人)の現職も立候補する方針。

 無所属の新顔も、秋田市や大仙市仙北郡などで、次々と立候補を表明している。

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