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首相、小沢氏喚問を検討 政倫審出席拒まれ(1/2ページ)

2010年12月21日5時1分

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写真:菅直人首相との会談を終えて首相官邸を出る小沢一郎民主党元代表=20日午後0時36分、高橋雄大撮影菅直人首相との会談を終えて首相官邸を出る小沢一郎民主党元代表=20日午後0時36分、高橋雄大撮影

 菅直人首相は小沢一郎民主党元代表の国会招致を実現するため、強制力のある証人喚問の検討に入った。小沢氏との20日の会談で、衆院政治倫理審査会(政倫審)で出席を求める議決をしても応じない意向を確認し、法的拘束力のない政倫審ではなく、証人喚問を視野に入れざるを得ないと判断した。27日の党役員会で最終的な決定を行う考えだ。

 首相側の説明では、首相は会談で「政倫審に出席して欲しい。小沢氏はかつて『国会が決めれば、いつでも出る』と言っていた」と迫った。だが、小沢氏は「弁護士が裁判手続きに入っているから、政倫審に出る必要はない」と語り、出席を拒んだという。

 さらに、小沢氏は地方選の連敗や内閣支持率の低迷に触れて「(国会招致で)国会がうまくいくのか」と指摘。これには首相が「とげの一つは減ります」と反論し、両者の溝は埋まらなかった。

 首相は当初、小沢氏が政倫審出席に応じなければ、今週中にも政倫審で出席を求める議決に踏み切る構えだった。だが、会談で首相が「政倫審に出た方がいいんじゃないですか。野党は証人喚問と言っていますよ」と促しても、小沢氏の姿勢は固く、首相は強制力のある証人喚問を検討せざるを得ないと判断した。

 会談後の20日夜、首相は「政倫審できちんと話をされることが小沢さんにも、民主党にも必要だとの考えは変わらない」と記者団に語り、政倫審への出席を引き続き求める考えを示した。ただ、小沢氏が応じなければ「単なるアリバイ作り」(石原伸晃自民党幹事長)との批判は避けられない。首相の指導力が問われる事態になるため、小沢氏が27日の党役員会までに政倫審に出席する姿勢に転じなければ、証人喚問に向けた調整を本格化させる考えだ。

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