望 〜都の空から
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【今日の読み物(スコープなど)】<スコープ>小沢グループ 先鋭化 両院総会で反撃狙う2010年12月21日 紙面から 民主党の小沢一郎元代表を支持するグループは二十日、菅直人首相と小沢氏の会談が決裂したことで、これまで募らせていた党執行部への不満を爆発させた。衆院政治倫理審査会への小沢氏招致議決を強行する動きに強く反発。執行部を突き上げるための両院議員総会の開催を“盾”に、一段と先鋭化してきた。 (後藤孝好) 小沢氏サイドは「菅・小沢会談」の決裂を号砲に、水面下の動きを加速させた。 小沢氏支持の中堅議員グループ「一新会」の会合では「岡田克也幹事長のやり方は強引すぎる」と反発が続出。「このままでは来年の統一地方選を戦えないという悲鳴が聞こえる」との批判も上がった。 小沢氏に近い輿石東参院議員会長ら参院幹部は、小沢氏と連絡を取り合い、対応を協議。参院幹部の一人は「『脱小沢』で内閣支持率が上がるわけがない」と、首相と岡田氏の手法をこきおろした。 小沢グループや、足並みをそろえる鳩山由紀夫前首相のグループが党執行部への対抗手段のカードと位置付けているのが両院議員総会だ。これまで賛同者の署名集めを主導した中堅議員は、開催要求に必要な党所属議員の三分の一を超える署名を既に確保したとして「署名を出そうと思えば、いつでも出せる」とけん制する。 総会が開かれれば、小沢氏が「菅内閣発足以来、各地の選挙戦は連戦連敗」と指摘するように、茨城県議選の惨敗などを挙げて党執行部を糾弾する構え。さらに、参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の方が国会運営に支障を来していると追及し、内閣改造を求める方針だ。 ただ、両院総会で党内抗争が激化すれば、党の亀裂が修復不能になりかねない。輿石氏も政権崩壊の引き金となることを懸念し、現時点での開催には消極的だ。 このため、小沢氏サイドからは「向こうが折れるなら、こっちも協力する」との声も出ているが、執行部側は容易に折れそうもない。両者のチキンゲームは行き着くところまで行ってしまうのではないか、との懸念が党内に広がっている。 ◆「党一体になるべき」鳩山氏、首相対応を批判民主党の鳩山由紀夫前首相は二十日、菅首相が小沢一郎元代表に衆院政治倫理審査会への出席を求めたことに関し「国民の暮らしを大事にするメッセージを党一体となって発信するべきだ」と述べ、小沢氏との対立を強める首相の対応を批判した。 都内で記者団の質問に答えた。 小沢氏から電話で首相との会談内容を伝えられたと明らかにした上で「首相は相当、感情を前に出して問い詰めたようだ」と指摘。「感情的にならずに泰然自若としているべきだ」と助言すると、小沢氏は「そうしたい」と応じたという。
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