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2010年12月27日 13:30
相場は内閣支持率に反比例 (水流子)[V作戦]> [水流子]
▽…齢を重ねると、時の流れが異常に速い。一説によると過去の出来事が脳内部に蓄積されている結果、新しく吸収すべき事象が少なくなっているためらしいが、考えてみると過去に積み重ねた経験を生かせる機会などめったに無く、できることなら記憶領域をフォーマットしてしまいたいくらいの昨今である。
戯れ言はともかく、振り返ってみると相場の見通しとは当たらなくて当然と言うべきかもしれない。昨年のこの時期にも内外の主要証券から一斉に2010年の見通しが発表されたが、当たった範ちゅうに入るのはわずかにゴールドマンサックス1社。それも個別銘柄等の細部をチェックすると、的外れな部分が多く、他の証券会社に至っては「それでも専門家なのか」というものがほとんどだった。年末に出される相場見通しなど一種のフェスティバルと割り切ればどうということはないが、こうも外れ続けると株式相場がいかに難しいものかを示す例と表現してよいのであろう。 ▽…ここへきて出そろった来年の各社相場見通しは、昨年に比べると多少ともポジティブである。世界経済に対する見方が総じて楽観的であり、不可解なことに相場の上値想定値も各社似たり寄ったりだが、「優等生の作文はこんなもの」と言ったら、知恵を絞ったストラテジストに失礼だろうか。少なくとも読む側にとっては、年の変わり目ぐらいはカリスマ的な発想が欲しいものである。現状を追認したうえでの延長的な論理の組立では、投資家サイドにときめくところが無い。 ▽…海外勢に歪められた部分が大きいとはいえ、相場とは常に何かを予見して動いている。今年の相場についてそれを論理的に説明するのはかなりのスペースを必要とするが、誰も口にしない特異な視点で捉えると、昨今の日本株は内閣支持率と反比例して動いていると言ってよいだろう。特に今秋以降は菅内閣が苦境に陥れば陥るほど相場は強さを増し、かつて見られた政情不安など材料にもならない。この背景は内外投資家が分配の見直し一本に偏った現内閣の政策を冷たい目で見ているからにほかならないが、その延長線上で捉えると来年は年明け直後の通常国会審議、そして来春に予定された統一地方選挙結果が重要なポイントになる。前者は予算審議が混乱して政権を投げ出さざるを得なくなるかどうか、後者は与党内部から詰め腹を切らされるかどうかである。相場にとっては共に強材料になること間違いないだろう。 ▽…真面目な視点での好材料は、国際商品市況の展開次第でデフレ脱却への足掛かりをつかめる可能性があること。少なくとも物価下落にストップがかかれば、並行して為替が円安にふれるケースを想定でき、政策当局の無策にかかわらず日本経済のネックが解消されるかもしれないのだ。 株の世界では常に楽観的、ポジティブな姿勢を持たなければ性向はおぼつかず、また突発的材料が飛び出しても豹変できるものではない。 (水流子)
Posted by stock at 13:30
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