菅総理側の攻勢に不安と戸惑い 小沢氏側に危機感(01/05 11:45)

 支持率低迷にあえぐ菅総理大臣は、議員辞職というカードまで持ち出して「小沢切り」にアクセルを踏み込んでいます。政権立て直しへ向けて攻勢を強める菅総理に対し、小沢氏サイドでは不安と戸惑いが広がっています。

 当初、小沢元代表の思惑は、来週の党大会や両院議員総会で執行部批判の声を上げる戦略でしたが、菅総理サイドの思わぬ攻勢にあい、反撃はストップしています。小沢氏はとりあえず平身低頭を装って対立を避けることで、菅総理に「党内抗争にかまけるな」との批判が向かうのを待っている状態です。ただ、打つ手のない小沢グループからは、「小沢氏1人が離党するのではないか」という声まで上がっています。また、閣僚で唯一、小沢氏の新年会に出席した海江田経済財政担当大臣は融和を求めています。
 海江田経済財政担当大臣:「民主党がやはり一つになって、それぞれの持てる力をそれぞれの分野で発揮するのが一番だ」
 一方、菅総理は、内閣改造で焦点の仙谷官房長官の交代も検討しています、更迭を要求している小沢氏サイドの圧力をかわす狙いもあります。後任には、参議院から北沢防衛大臣の横滑りや江田前参院議長の名が取りざたされています。
 北沢防衛大臣:「適材適所で、内閣から党のほうへ人が出て、党のほうから内閣に入ってくるというようなことも十分考えられる」
 今のところは、菅総理が粛々と手を打っている状況です。

ページトップへ戻る