2011年01月09日(日)
民主、県議候補の擁立難航 内閣支持低迷で二の足 全16区目標も・・・7人どまり 人選に反発、分裂も
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4月の山梨県議選(定数38)に向けた民主党山梨県連の候補者擁立作業が難航している。県連は県議会での過半数獲得に向け、「勝てる候補」にこだわり、地域で地に足を着けた活動をしている地方議員らに出馬を打診。ただ、多くはこれまで自民党に近いスタンスを取っていたこともあり、最近の内閣支持率の低迷を受け、出馬に難色を示している。一方、擁立にこぎ着けた選挙区でも、上層部主導の選考に“反旗”をひるがえす形で、党員らが立候補を表明。民主支持層が分裂する見通しの選挙区もあり、県連は苦境に立たされている。 「支援者の理解が得られない」。昨年12月下旬、坂口岳洋衆院議員と面会した元市川三郷町議の青沼博氏はこう話し、県議選西八代選挙区への立候補を見送る意向を伝えた。 坂口氏らは元自民党県議を父親に持ち、一定の支持層がある青沼氏に対し、立候補を打診。だが、統一地方選の前哨戦として注目された昨年12月の茨城県議選で民主党が惨敗したことを受け、青沼氏の支持者からは「『民主』の看板を前面に出しては戦えない」との声が相次いだ。一時は出馬に傾いた青沼氏も断念せざるを得なかった。 推薦を含め現有4議席の大幅増に向け、全16選挙区に公認・推薦候補を擁立する方針の民主県連。ただ、これまでに正式決定したのは6選挙区の7人だけ。10選挙区が候補のいない「空白区」で、2009年の衆院選で苦戦した山梨2区内の選挙区は一人も決まっていない。 県連は「地元で地に足が着いた活動をしている人物」(後藤斎代表)を軸に、元自民党の県議や市議、町議らに出馬を要請。しかし、青沼氏のように難色を示すケースが相次ぎ、候補が浮かんでは消える状況が続いている。 県連幹部は「内閣改造で流れが変われば、県議選を取り巻く状況も変わる」と強気の姿勢を崩さない。しかし、告示まで3カ月を切る中、「自民党と比べ市町村の支持基盤が脆弱(ぜいじゃく)なままの状況下で、全選挙区への候補擁立というハードル自体が高すぎた」との声は県連内からも漏れる。 「皆さんの協力で当選を果たしたい」。公認・推薦候補7人が決意表明した8日の県連全役員会議。中央市議で県連役員の関敦隆氏は、ぶぜんとした表情であいさつを聞いていた。 早い段階から県議選に意欲を示していた関氏。だが、県連上層部は中央・中巨摩(昭和町)選挙区に関氏ではなく、同じ中央市議の一瀬明氏の擁立を決めた。関氏は「長年民主党でやってきた自分ではなく、なぜ一瀬氏なのか。選考が密室的だ」と不満を隠さない。関氏は無所属で立候補する意向だ。 同選挙区は国勢調査を受けた区割りの見直しで、中央市と昭和町に分割される可能性もある。分割された場合、一瀬、関両氏が「共倒れ」になる恐れも出ている。 同様に公認・推薦候補が決まっていながら、党員らが出馬表明するケースは南アルプス選挙区などでも出ている。こうした状況について、県連役員の一人は「党利党略は必要だが、出馬に意欲を持つ党員を無視して、別の候補を擁立するのは国会議員が自分の支持基盤を固めたいがための『個利個略』としか思えない」と批判する。
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