“若すぎる死”悲しみ続く
“若すぎる死”悲しみ続く 12/27 16:16

福岡県太宰府市で、乗用車と衝突したワゴン車が池に転落した事故で、死亡した7人のうち3人の女子生徒が通っていた高校ではけさ、緊急の全校集会が開かれました。

この事故は先週金曜日の24日、太宰府市の県道で、乗用車と衝突したワゴン車が弾みで道路脇の池に転落し、双方の車の7人が死亡したものです。

このうち、ワゴン車に乗っていて死亡した、女性3人が通っていた八女市の八女農業高校は、すでに冬休みに入っていますがけさ、およそ420人が登校して、緊急の全校集会が開かれました。

教頭によると、集会では全員で黙とうを捧げた後、事故について説明しましたが、聞きながら涙を流す生徒もいたということです。

また、3年の学年主任の教諭は「非常に残念。いつこういうことが起こるかわからないから、自分と他人の命を大切にしよう」と呼びかけたということです。

一方、福岡市の斎場では、乗用車に乗っていた秦智之さんの葬儀が営まれました。

秦さんは衝突の直後、近くに車を停め、自ら池に飛び込んだということで、ワゴン車の人たちを助けようとしていたと見られています。

一方、警察はきょうも現場の池で、遺留品を探すなど捜査を続けています。

池に落ちたワゴン車から脱出し助かった人の中には、「2台の車が並走していて衝突した」と話している人もいるということで、警察が裏づけを進めています。

また、警察は双方の車に乗っていた合わせて10人のうち、血液検査ができなかった女子高生1人と6か月の男の子を除く8人について、いずれもアルコールは検出されなかったと発表しました。

事故当時、ワゴン車を誰が運転していたかも特定されておらず、警察は事故の原因を慎重に調べています。