ロシアの人権活動家たちは、「国の近代化は過去の過ちを認めることなくしては不可能」との考えの下、「全体主義による犠牲者の国民和解と追悼」と題するプログラムをロシア大統領に提出するつもりだ。
当プログラムの原案は、ロシア大統領人権評議会によって作成された。その目的は、全体主義的偏見の克服と、真に自由で、独立した、主体的人間の形成となっている。社会団体「メモリアル」のアルセーニイ・ロゴジンスキー代表は、以下のように述べている。
―人権評議会は、多岐にわたったプログラムを提案している。ロシア全国からの団体や個人からの何百という提案をもとにして作られたものだ。それらは抑圧の犠牲者による団体であり、さまざまな提案が考慮された。歴史家や、地域研究者、「メモリアル」のさまざまな団体がある。
プログラムに含まれる提案には、大きく分けて3つのグループに分けられる。最初の2つは、主に政治的抑圧の犠牲者追悼に関するもの。当時の文書を自らの目で見て、かつての悲劇を想像できるような、博物館やメモリアルセンターの開設についてのものだ。人権評議会のミハイル・フェドートフ議長は、抑圧の犠牲者に対する記念碑の建設が計画されていると述べている。
―それらの記念碑は、実際に人々が葬られているところだけではなく、政治的抑圧の犠牲者がいたそれぞれの町に立てられる計画だ。それは、何の理由もなく命を落とされた人々の名前が刻まれた記念碑を、子供たちが町の中心でみることができるようにするためだ。
プログラムのもうひとつの柱は、ソ連当局からの迫害を受けた人々にたいする補償金の増額だ。現在の補償金額は、受けた被害とは比べ物にならないほど少ない金額となっている。
ソ連の崩壊からすでに20年の歳月が流れている。経済、政治、社会生活においては大きな変化が見られた。全体主義を知らない世代が育ってきている。いったい何のために過去を思い出すのか、という疑問にたいして、ミハイル・フェドートフ氏は以下のように述べている。
―全体主義的意識は、われわれ一人一人の中に生き続けている。それが子供たちにも続いていることは、悲しいことだ。私は若者たちと交流するなかでいつも問いかけている。どうして君たちのなかにソビエト的メンタリティが残っているのか?全体主義社会のメンタリティは再生産され、社会の前進にブレーキをかけている。それゆえ、今回のプログラムが重要なのだ。
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