関西経済同友会は27日、大阪駅北地区(北ヤード)の2期開発について、大阪市に提案している「グリーンパーク」の空間モデル案を発表した。大学やコンサルタント会社など5グループの協力で、「地中庭園」「森の自然をダイナミックに演出」など五つの斬新なデザインがそろった。
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京都造形芸術大大学院チームが提案する空間モデル |
同友会は2008年、北ヤード2期地区を大阪市が大規模緑地空間に整備するよう提言。これを発展させ、自然あふれるオープンスペースと人々が新たな都市の魅力を創造する施設が一体の「グリーンパーク」を示した。
モデル図の作成にあたっては、募集に応じた5団体に前提条件として(1)オープンスペースは約7ヘクタール(2)地区全体の建築延べ床面積は21ヘクタールまで(3)災害時は避難地区になる−などを提示。同友会メンバーとの議論などを通して、今月に完成させた。
京都造形芸術大大学院チームは、オープンスペースの高さに変化を加え、中央に地中庭園を配した「都心の庭」を提案。鳳コンサルタントは段丘型の建物を抱き込むような形で自然をつくり出す「オオサカセントラルパーク」を提案している。
また同友会は、実施主体を大阪市と民間事業者と位置付けた上で、実現に向けた用地の確保は「民間事業者は特区の措置で企画競争入札方式がとれるようはかるべき」とし、まちづくりには「官民協働」を強調している。
同友会梅田北ヤード委員会の篠崎由紀子委員長(都市生活研究所代表)は「これからの都市は生活と生産が両立できないとだめ。こういった自然を回復した緑と水の潤いあふれる環境でこそ世界からの人も投資も呼び込め、それがない都市はこれから生き残れない」と話した。
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