復帰後の岡村隆史、矢部への「青木裕子いじり」が苛烈　浮かび上がる女性不信

　昨年7月15日、病名も明かさず突然の無期限休養に入り、世間に大きな衝撃を与えたナインティナイン・岡村隆史。しかしその約4カ月後の11月27日には現場復帰し、現在は休養前とほぼ変わらず、『めちゃ×2イケてるッ！』（フジテレビ系）、『ぐるぐるナインティナイン』（日本テレビ系）、『東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい...』（日本テレビ系）の3本のレギュラー番組を抱えるなど精力的な働きぶりを見せている。しかし、病名さえ口に出さないものの、「アップ」、「ダウン」、「寝れない」など復帰後に岡村が語った療養中の様子から推測すると、鬱病に類するなんらかの精神的な疾患であったことは明らかだ。こうした類いの病は完治と言い切るのが難しく、ストレスなどによってカンタンに悪化することも多い。復帰直後は、番組内のハイテンションぶりが負担になっていないか、痛々しくて見ていられないという声も多かった。しかし、その周囲の心配も「主治医！」、「また休むぞ！」、「お薬の時間や！」などとネタにすることで吹き飛ばし、正月特番にも出まくりで、もはや完全復活なのでは、と視聴者としては一安心したいところだが......。
　
　　復帰後の岡村を見ていて一番違和感を感じるのは、矢部への「青木いじり」がやけに執拗なことだ。まずは復帰一発目のラジオで「青木裕子と付き合ってるんやな。好きなんか？」とド直球で質問し、矢部に「付き合ってるとなったら、好きやからそうなってるんでしょう」と認めさせた。ここまではゴシップ好きの岡村、しかも自分の相方と女子アナウンサーとのスキャンダルである。ハッキリ聞いてネタにすることはいかにも彼らしい。番組内で「TBSの人がいるもんな！」、「赤坂に行くぞ！」などとことあるごとにからかうのも、ギリギリ笑いの範疇だろう。むしろこれに対する矢部の反応が「ええ加減にせえよ！」などやや過敏で、面白みのないことの方に問題があるのかもしれない。

　しかし、例年出演している『志村&鶴瓶のアブない交遊録』（テレビ朝日系）でのいじりは異様とも呼べるものだった。番組内容は志村けん、鶴瓶、矢部の3人がコスプレ美女にボウリングのごほうびにキスしてもらうというもの。そこで矢部が美女にキスされると、「TBSの人に怒られるぞ！」と絡み、さらに登場した美女に対しても「あんたもどういうつもりで来てんねん」「彼女がいるって知ってるのに、アンタもよう出来ますな!!」と放言。矢部は「オレも彼女も仕事やからしゃあないやん」と穏便に済まそうとしたが、美女が登場するたびに「ようこんなことできるな!!」などと絡み、あまりの剣幕に志村けんが仲裁に入るほどだった。岡村の異様なまでの潔癖さにア然とさせられた視聴者も多かったのではないだろうか。

　以前から岡村に女性不信的な面があったことは有名だが、今月5日に出演した『ホンマでっか!? TV』（フジテレビ系）では自身が結婚したいのにできない理由を軽度の女性恐怖症にあると告白した。なんでも最初に交際した女性が二人きりになったとたん豹変し、積極的に体を求めてきたうえに、かなりのテクニシャンだったらしい。男ならヨダレが出るほどおいしい状況のはずだが、岡村は「汚らしいーっ！」と叫びながらその場を飛び出したという。まるで思春期の乙女のような反応だが、その潔癖な性格はやはり異性以外の交友関係においても障害となるようだ。昨年9月に放送された番組では『めちゃイケ』メンバーとはほとんど連絡もとらない、東野幸治も信用できない、相方の矢部ですら全体的に信用できない、と冗談めかしながら語っていた。多忙を極めるなかで、周囲に信頼できる人がおらず、ストレスを発散させる場がないという状況だったのなら、孤独感が募るのは当然だ。矢部と青木裕子との交際を療養中に報道で知ったのも、ショックだったに違いない。矢部・青木いじりはその裏返しなのだろうか。

　一方、キャバクラ通いや合コンなどを繰り返し、モテモテの矢部も前の彼女「ひとみちゃん」とは15年もの歳月を過ごし3年前にプロポーズ。しかし、「今さら遅い」と長過ぎた春を理由にフラれている。矢部としては、長年結婚どころか彼女もできない岡村に遠慮した面もあったのかもしれない。もしかすると、この過剰なまでの矢部・青木いじりは、今度こそ矢部にオレのことは気にせず結婚してほしいという、岡村なりのエールなのかもしれない。
（文＝ヨーコ）

（※画像は『ナインティナインのオールナイトニッ本 vol.2』ヨシモトブックス ）

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