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新聞・テレビ 勝者なき消耗戦

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池田信夫提供:池田信夫blog

今週発売の週刊ダイヤモンドの特集。あまり新しいことは書いてないが、特に地方民放と地方紙は確実に整理統合されるだろう。今年7月のアナログ停波は、集団自殺の始まりだ。

マスコミは全部あわせてGDPの1.5%ぐらいのマイナーな産業だが、それが沈没する影響は大きい。終身雇用も年功序列も維持できなくなるので、日テレの3割賃下げのような「荒療治」が始まり、おそらく整理解雇も始まるだろう。そのときは社説で「日本的雇用慣行を改めよ」とか「解雇規制を緩和せよ」とか言い始めるだろう。

ただ、これは必ずしも歓迎すべきこととも言えない。マスコミの給料や就職偏差値が落ちると、頭の悪い記者が役所の受け売りで記事を書くようになる。産経のような生存限界ぎりぎりの新聞は品質管理に手を抜き、ブログと大差ない記事を垂れ流す。他方、朝日新聞も竹信三恵子記者の無内容なプロパガンダを整理部がチェックできない。そして民放は、老人と専業主婦のメディアになる。

古いものが消えてゆくのはしょうがない。問題は新しいものが出てこないことだ。今の新聞・テレビをいくら「スリム化」してもだめだ。新しいメディアは、独自の情報をもつ個人がインフラをもたないで自分のブランドで勝負するクラウド型になるだろう。優秀なジャーナリストが今のメディアを早めに見切って、個人メディアを立ち上げるしかないと思う。アゴラアゴラブックスは、そういう転身を支援するプラットフォームである。
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池田信夫

経済学者。上武大学経営情報学部教授、SBI大学院大学客員教授。著書に、「使える経済書100冊 (『資本論』から『ブラック・スワン』まで) (生活人新書)」など多数。

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