阪神大震災で祖母失った看護師の女性 祖母に出産を報告
提供:産経新聞
阪神大震災の震源地・兵庫県淡路市(旧北淡町)の自宅が全壊し、祖母を失った看護師の松浦理恵さん(27)が9日、同市内の祖母の墓前に、長男の誕生を初めて報告した。親友も失い、「人の命を守る仕事がしたい」と考えたあの日から間もなく16年。目指した職に就き、新しい命を胸に抱いた松浦さんは「祖母や親友のためにも一人前の母親、看護師であり続けたい」と決意を新たにしていた。
9日朝、理恵さんは夫の健二郎さん(28)とともに昨年2月に生まれた長男の愛錬(あれん)ちゃんを抱き、同市内の祖母の墓前に花を供え、ゆっくりと手を合わせた。愛錬という名には「祖母のように優しい子になってほしい」との思いを込めたという。
震災発生当日。小学5年生だった理恵さんは激しい揺れと、「ドーン」という音で目を覚ました。2階で寝ていた3人のきょうだいと両親、すでに起きていた祖父は無事だったが、1階で就寝中だった祖母の永田里海(さとみ)さん=当時(57)=は天井のはりの下敷きとなり死亡。移った避難所では、同じバレーボール部員だった親友の死を知った。
身近な人が死んだショックは大きく、しばらくは突然涙が出たり、眠れないなどの“後遺症”が続いた。両親や友人に励まされるなかで、「将来は人の命を守る仕事をしたい」と、次第に震災の経験を前向きにとらえることができるようになったという。
高校卒業後、県内の看護専門学校に進学。平成17年4月から、島内の県立病院で念願の看護師として働き始めた。一昨年11月に結婚、昨年2月に愛錬ちゃんが誕生し現在は育休中だが、年内には職場復帰するつもりだ。
理恵さんは「これからは母として、看護師としてがんばりたい。この子が大きくなったら、震災を通じて命の大切さを教えたい」と話している。
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