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2011アジアカップの旅 08現場は大混乱で〜す

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森雅史提供:森雅史の Football Is Alive

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非公開については困ったものの、フェアな感覚でこれは伝えなければいけないと思うことがあります。

この日、取材後の現場は大混乱しました。

まず、ミックスゾーンに行こうとすると係員が制止します。目の前の場所に行くのに、一度スタジアムの中に入り、そこからぐるりと回って行けということでした。いや、選手はもう出てこようとしているから、そんなことしてたら間に合わないよ。

そこに日本サッカー協会のメディアオフィサーが現れました。その場を仕切る担当者と交渉して、目の前のゲートからミックスゾーンに報道陣を入れます。

テレビカメラのセットが終わり、報道陣も待機していたときに、いきなり別の担当者が現れ、この場所から出て行けと言い出しました。またメディアオフィサーが呼び出され、担当者と交渉です。今回は相手もかなり強固に主張しています。どうやらこのミックスゾーンの横を通って、サウジアラビア代表が練習場に入っていくようなのです。

ですが、もう選手は出てきました。遠藤選手がライトに照らされインタビューが始まります。その声をかき消さんばかりに担当者が出て行けと主張しています。だけどもう止まるはずがありません。

選手たちがドドドと出てきて、報道陣がばっと群がり話を聞き終わって、さてバスが出発しようとしていたときに、これまた2番目の担当者と一緒になって出て行けと言っていた3番目の担当者がメディアオフィサーに顔を突きつけて文句を言い始めました。メディアオフィサーも反論しますが、相手は自分が言いたいことだけを言って去っていきました。

結局サウジアラビア代表は日本代表のバスが出るまでにはやってきませんでした。というか、日本に割り当てられた時間の中で日本代表は報道対応まで終わらせました。なのになぜか文句を言われてもねぇ。

ただ、メディアオフィサーが報道陣と担当者の間に立ってもらったおかげで、取材が妨害されることはほぼありませんでした。きっとメディアオフィサーはこれからもそんな軋轢に晒されるのでしょう。最後に現れた人物はAFCのジャージを着ていましたから。相手の言いなりにならず、守ってくれたことを感謝してます。メディアオフィサーもまた日本代表なのだと教えてくれました。

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頑張ろう、ニッポン!

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