公開日:2011.01.06
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
志眞建設(株) | [大阪] 土木・建築工事ほか |
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民事再生法申請 / 負債総額 109億8337万円
~泉州地区の地場ゼネコン~
TSR企業コード:63-002669-6
志眞建設(株)(大阪市中央区南船場4-12-12、設立昭和44年10月、資本金9800万円、高山雅和社長、従業員86名)は1月5日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。申請代理人は折田啓弁護士(松柏法律事務所、大阪市北区西天満1-7-20、電話06-6360-6500)。監督委員は尾崎雅俊弁護士(辰野・尾崎・藤井法律事務所、大阪市中央区今橋4-3-18、電話06-6209-8880)。
申立負債総額は109億8337万円。
大阪・泉州南部を基盤として昭和31年5月に創業、土木・建築工事ほか各種工事を手掛ける地場ゼネコン。東京に支店を有するほか大阪府下にも営業所を設け、受注確保に注力。官公庁関連工事を主体に大手ゼネコンなどの下請け受注なども手掛け、ピークとなる平成11年9月期には年間完工高147億7840万円を計上していた。
その後は、公共工事の減少などの影響を受けて業績は伸び悩んでいたものの、100億~110億円台での推移を維持していた。しかし収益面は低調に推移し、21年6月期(12年6月期から決算月を変更)には大幅赤字転落も経験していた。この間、17年3月には地場の泉州地区から大阪市内へ本社を移転し、営業体制の強化にも努めていたが、22年6月期の完工高は90億2070万円にまで低下していた。
財務面の強化が進んでいない中で過大な借入金に依存した運営が続き、21年秋頃から金融機関への返済条件緩和交渉を進め支援を仰いでいた。しかし、今期に入っても業況は冴えず通期の完工高予想は70億円とピーク時の半減見通しとなる中で、23年1月および2月の決済目処が立たなくなり今回の措置となった。
1月11日(火)午前9時からエルおおさか(大阪市中央区)で債権者説明会を予定している。
志眞建設業績推移(単位:千円)
決算期 完 工 高 利 益
平成20年6月期 11,854,602 5,978
平成21年6月期 10,182,491 △154,497
平成22年6月期 9,020,708 13,069
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