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【格闘技】

棚橋が奪冠 IWGPヘビー級王座

2011年1月5日 紙面から

試合後、マイクパフォーマンスで「愛してまーす」と大声を上げる棚橋弘至(北村彰撮影)

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◇新日本プロレス

▽4日▽東京ドーム▽観衆4万2000人

 2011年の新日本は、棚橋弘至に託された。フリーながら昨年10月から至宝・IWGPヘビー級王座を保持する小島聡に挑戦した棚橋は、20分以上に及ぶ死闘の末、ハイフライフローで完勝。第56代王座に就いた。棚橋が同王者になるのは5度目。試合後には、プロレスの本場・米国へ王者として遠征する目標を掲げた。

 黄金色のチャンピオンベルトは、やはりこの男の腰に戻ってきた。「もう1度、これからのプロレス界をおれに任せてください! 東京ドームのみなさん、愛してま〜す!」。20回目の1・4を、棚橋が締めた。

 過去最強の外敵といわれた小島には、昨年8月のG1クライマックス決勝で完敗した。小島はそのまま勢いに乗り、10月には真壁刀義を破ってIWGP王座を奪取。初防衛戦で中邑真輔、年末のノンタイトル戦で後藤洋央紀を連破し、新日本の主力を総なめにした。全ての始まりは棚橋。だから、今度は開けた扉を閉める役割が求められた。

 「日本一の名人」を自負する小島のラリアットは、一発浴びただけで脳がしびれるといわれる。この日、棚橋は10発近く浴びた。衝撃で場外まで吹っ飛ばされるシーンもあった。だが、負けたら「新日本のエース」の称号も「100年に一人の天才」の異名も剥奪される。20分経過を告げるアナウンスの直後にたたき込まれたこの日最後の一撃が、わずかに急所をはずれた。そこから立て直し、ドラゴンスープレックス2連発からスリングブレイド、ダイビング・ボディーアタック。そして最後は、ウサギのようにコーナー最上段から飛んだ。

 「やっぱりこのベルトはしっくりくる。ラリアットさえかわせばなんとかなると思っていた。5度目のベルトだけど、巻くたびに新しい野望が出てくる」と新王者。初防衛戦の相手には真壁が名乗りを上げているが、目線はもっと先にある。5月に新日本が予定している米国進出だ。「それまでベルトを守る。おれの素晴らしさを全米に見せる」。2011年の棚橋は、世界と勝負する。 (大西洋和)

 

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