「新日本」(4日、東京ドーム)
IWGPジュニア王者のプリンス・デヴィットが“DDTの刺客”飯伏幸太の挑戦を退けてV4防衛を果たした。両雄4度目の一騎打ちはハイレベルな攻防を繰り広げ、新日本ジュニアのプライドをぶつけた王者が、雪崩式のブラディサンデーを決めてベルトを死守した。
重責を全うした最強王者は「タッグ王座を明け渡したままで負けられなかった。ナーバスになったが、ベルトはここにある」と胸を張った。シングル王座を守ったことで「4人で再戦したい」と、2冠王返り咲きも宣言した。
ジュニアタッグ王座が流出した昨年11・10両国国技館の熱闘は、プロレス大賞最高試合賞を獲得している。田口隆祐とのアポロ55と飯伏、ケニー・オメガ組との3度目の決着戦は秒読みで、王座奪回へ向けて名勝負が再現される。
最高の親孝行もできた。年頭のドーム決戦には、父フィンタンさん(56)、母レオニーさん(55)もアイルランドから22時間かけて駆けつけた。勇姿を目に焼き付けた父は「グッド、エキサイティング」と興奮を隠せなかった。